こんにちは!
WACCA MUSIC SCHOOLです!
夏は、友人との集まりやイベント、打ち上げなどでカラオケに行く機会が増える季節です。
楽しく歌える一方で、
「数曲歌っただけで喉が疲れる」
「高音の曲を続けたら声が枯れた」
「1曲目から声が出にくい」
「後半になると声が重くなる」
そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
カラオケは気軽に楽しめる場所ですが、歌う身体にとっては意外と負担がかかりやすい環境でもあります。
カラオケ前の準備は、普段の身体を「歌う状態」へ切り替えるための時間です。
今回は、夏のカラオケ前にやっておきたいボイトレ準備について、喉を守りながら楽に歌うためのポイントをお話ししていきます。
カラオケ前に準備が必要な理由
カラオケでは、部屋に入ってすぐ好きな曲を入れ、いきなり歌い始めることも多いと思います。
もちろん、楽しむことが一番大切です。
ただ、身体がまだ歌う状態に入っていないまま高音の曲や声量が必要な曲を歌うと、喉だけが急に頑張りやすくなります。
普段の会話と歌では、呼吸の長さ、声を伸ばす時間、身体の使い方が変わります。
会話の延長のまま歌い始めると、最初の1曲から声が重く感じたり、サビで急に苦しくなったりすることがあります。
レッスンでも、歌い出す前は普通に話せているのに、曲が始まった瞬間に首や肩が固まる方は少なくありません。
その場合、歌が苦手というより、身体がまだ歌う準備に入っていないだけということも多いです。
カラオケ前の準備で大切なのは、気合いを入れることより、喉だけで歌い始めない状態を作ることです。
準備不足は「1曲目の違和感」に出やすい
歌う準備ができていないときは、1曲目の歌い出しに出やすいです。
特に、普段なら出る音が重く感じたり、歌い出しの一音目だけ不安定になったりする場合は、声の調子だけでなく、身体の準備も見てあげましょう。
次のような状態がないか確認してみてください。
・1曲目の最初の一音だけ、声がかすれる
・歌い出しで、思ったより小さい声しか出ない
・Aメロの低い音から、すでに声が重い
・歌詞の最初の言葉が、伴奏に少し遅れて入る
・1番のサビに入る前に、もう喉が疲れ始める
・録音すると、1曲目から声が近くで詰まって聞こえる
このような反応がある場合、いきなり曲で声を確認するより、短い準備を挟むだけで歌いやすくなることがあります。
1曲目で違和感がある方は、歌う前に「呼吸・身体・軽い声出し」の3つを整えてから始めてみましょう。
カラオケ前に整えたい3つの準備
カラオケ前の準備は、長く行う必要はありません。
大切なのは、短い時間でも、歌う前に身体の状態を確認することです。
ここでは、カラオケ前に整えたい準備を、
呼吸
身体
軽い声出し
の3つに分けて見ていきます。
呼吸を整える
まず意識したいのは、呼吸です。
普段の呼吸は、無意識のうちに浅くなっていることがあります。
日常生活では問題なくても、歌うときには、息を少し長く、安定して使う必要があります。
歌う前に、軽く息を吸って、細く長く吐いてみましょう。
肩を大きく上げて吸うより、身体の中に自然に空気が入ってくる感覚を確認します。
この見出しでは、息が長く使える状態になっているかを見ます。
・4拍で吸って、8拍で吐くと途中で息が切れる
・吐き始めだけ強く、後半で急に息がなくなる
・息を吐いている途中で、喉の奥が閉まる感じがする
・吐き終わる前に、次の息を吸いたくなって焦る
・息を吐きながら、肩や胸が少しずつ上がってくる
歌う呼吸は、たくさん吸うことだけで整うものではありません。
吸ったあと、息が流れ続けて、その流れの上に声を乗せられる状態を作っていきます。
関連記事:ブレスコントロールで歌が上手くなる
呼吸で見るポイントは、たくさん吸えたかより、吐く息が最後まで急に途切れないかです。
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顔・首・肩を軽くほぐす
呼吸を確認したら、次は顔、首、肩まわりを軽くほぐします。
カラオケ前に身体が固まっていると、声を出すときに喉まわりへ力が集まりやすくなります。
難しいストレッチをする必要はありません。
肩をゆっくり回す、首を無理のない範囲で左右に倒す、頬や口まわりを軽く動かすだけでも十分です。
この見出しでは、声を出す前の身体の硬さを見ます。
・肩を回したとき、片側だけ引っかかる感じがある
・首を左右に倒すと、どちらかだけ倒しにくい
・頬を動かすと、口角が片方だけ上がりにくい
・口を開けると、顎がまっすぐ下りず左右にずれる
・軽く笑顔を作るだけで、頬やこめかみが疲れる
身体をほぐす目的は、完璧な姿勢を作ることではありません。
歌う前に、声の邪魔になりそうな力みを見つけて、少しゆるめることです。
レッスンでも、口を大きく開けようとするより、頬や顎のこわばりが取れた瞬間に、言葉が出しやすくなることがあります。
歌う前の数十秒でも、顔まわりが動きやすくなると、歌詞の入り方が変わります。
身体で見るポイントは、声を出す前から顔・首・肩が固まっていないかです。
関連記事:喉を開くとはどういうこと?
軽い声でウォーミングアップする
呼吸と身体を確認したら、最後に軽く声を出します。
このとき大切なのは、最初から大きな声を出さないことです。
ウォーミングアップの段階で全力で歌うと、喉が準備できる前に負担がかかりやすくなります。
まずは、話し声に近い高さで、軽く声を出してみましょう。
ハミングで「んー」と響きを確認したり、「あー」「うー」などの母音を小さめに伸ばしたりするだけでも十分です。
この見出しでは、小さな声でも音としてまとまっているかを見ます。
・ハミングの音が、喉の奥でうなり声のようになる
・「あー」にした瞬間、息だけが先に漏れる
・「うー」で、音が口の奥にこもって前に出ない
・小さく出すと、声ではなく息の音だけになる
・少し音を上げると、声より先に表情が固まる
カラオケ前の声出しは、本番のように上手く歌うためのものではありません。
喉と身体を少しずつ起こし、声が出やすい場所を思い出すための準備です。
声出しで見るポイントは、小さくても「息だけ」にならず、音としてまとまっているかです。
1曲目の選び方で喉の負担は変わる
カラオケで意外と大切なのが、1曲目の選び方です。
最初から好きな曲を思い切り歌うのも楽しいですが、身体がまだ温まっていない状態で難しい曲を選ぶと、喉に負担がかかりやすくなります。
1曲目は、喉の強さを試す曲というより、その日の声の状態を確かめる曲として考えると、その後も歌いやすくなります。
最初に避けたい曲
1曲目に避けたいのは、身体の準備ができる前に負荷が高くなりやすい曲です。
特に、歌い出しから高音や強い声を求められる曲は、喉が温まる前に力みやすくなります。
次のような曲は、2曲目以降に回すのがおすすめです。
・歌い出しの1フレーズ目から高音が続く曲
・Aメロは低いのに、サビで急に1オクターブ近く上がる曲
・サビ頭の一音目を強く当てないと成立しにくい曲
・シャウト、がなり、強い張り上げが見せ場になる曲
・息継ぎの場所が少なく、1曲目から呼吸が忙しい曲
・歌詞が多く、口が追いつかないままテンポに流される曲
こうした曲が悪いわけではありませんが、
身体が歌う状態に入ってから歌うと、喉の負担を減らしながら楽しみやすくなります。
1曲目で見るポイントは、その曲が上手く歌えるかより、身体が温まる前に負荷が高すぎないかです。
最初は軽く歌える曲を選ぶ
1曲目は、声を張り上げなくても歌える曲がおすすめです。
音域が無理なく、テンポも速すぎず、歌詞を追っても身体が固まりにくい曲を選ぶと、呼吸や発声の流れを確認しやすくなります。
たとえば、次のような曲です。
・普段から歌い慣れていて、歌詞を見すぎなくても歌える曲
・サビの高音を、少し力を抜いても出せる曲
・歌い出しが話し声に近い高さから始まる曲
・息継ぎの位置を自分で把握している曲
・軽めの声でも、曲の雰囲気が崩れにくい曲
軽く歌える曲から始めると、その日の声の状態が見えやすくなります。
たとえば、いつも楽に歌える曲なのに今日はサビが重いなら、声より先に身体が疲れているかもしれません。
いつもより息が続かないなら、歌う前の呼吸が浅くなっている可能性があります。
関連記事:カラオケで上手く聞こえる歌い方
軽く歌える1曲目は、その日の声と身体の状態を教えてくれるチェック曲になります。
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長時間カラオケで喉を守るポイント
夏のカラオケでは、数時間続けて歌うこともあると思います。
長く歌うときに大切なのは、最初の準備だけではありません。
歌っている途中で、喉と身体を使いすぎない工夫も必要です。
高音曲やアップテンポ曲を続けすぎない
高音の曲やアップテンポの曲は、エネルギーを使います。
サビでしっかり声を出す曲、言葉数が多い曲、テンポが速い曲は、喉だけでなく呼吸や身体にも負担がかかります。
そのような曲を連続で歌うと、知らないうちに息が浅くなり、後半で声が重くなりやすいです。
曲順を考えるときは、次のように調整してみましょう。
・高音の曲を歌ったあとは、少し低めの曲を入れる
・アップテンポの曲が続いたら、ゆったりした曲を選ぶ
・シャウト系の曲を続けない
・自分が歌わない時間を休憩として使う
・喉が重くなってきたら、無理に盛り上げ曲を続けない
曲の順番を少し工夫するだけでも、喉の疲れ方は変わります。
たとえば、高音の曲を2曲続けたあとに、低めで歌詞を丁寧に歌える曲を挟むと、呼吸や身体の感覚を戻しやすくなります。
長く歌うときは、上手く歌うことだけでなく、疲れにくい曲順を作ることも大切です。
水分と冷房の影響を意識する
夏のカラオケでは、水分補給と冷房にも気をつけたいところです。
暑い季節は汗をかきやすく、カラオケルームの中は冷房で乾燥を感じることもあります。
身体の水分が足りなくなると、喉も乾きやすくなり、声が出しにくくなることがあります。
ここでは、喉そのものではなく、部屋の環境と水分の取り方を見ます。
・歌っていない時間に、つい冷たい飲み物を一気に飲む
・冷房の風が顔や喉に直接当たる席に座っている
・部屋に入ってから一度も水分を取らずに数曲歌っている
・喉が渇いてから、慌ててたくさん飲んでいる
・声がかすれてきても、曲順を変えずに歌い続けている
水分補給は、一度にたくさん飲むより、曲の合間に少しずつ取る方が歌いやすいです。
また、冷房の風が直接当たると、喉や顔まわりが乾きやすくなります。
夏のカラオケでは、声の出し方だけでなく、水分・冷房・休憩の取り方も声に影響します。
夏の「あつ〜い」の脱力感を歌に使う
夏は暑さで疲れやすい季節ですが、歌にとって良いヒントもあります。
暑い日に、思わず「あつ〜い」と言うことがありますよね。
このときの身体を思い出してみてください。
肩に力を入れて、喉を固めて、強く押し出すように言うよりも、息が自然に抜けながら、身体の力が少しゆるんだ状態で声が出ていることが多いです。
この感覚は、歌うときにも役立ちます。
高音やサビで頑張ろうとするほど、首、肩、顎に力が入りやすくなります。
そんなときは、「あつ〜い」と言うときのように、余計な力が抜けて息が流れる感覚を思い出してみてください。
ここでいう楽な声は、力が抜けて弱くなった声ではなく、息の流れが止まらず、言葉が前に出ていく声です。
現象としては、次のような状態です。
・高音に入っても、聴いている人に苦しそうに聞こえない
・サビで声を張っても、歌詞の母音がつぶれない
・マイクに近づきすぎなくても、言葉がぼやけない
・録音で聴いたとき、声が近くで詰まらず伴奏の中に残る
・歌い終わったあと、喉だけでなく身体全体を使った感覚がある
身体を固めない。
呼吸を止めない。
お腹からのエネルギーを声に伝える。
この3つがそろうと、声は無理に押さなくても前に進みやすくなります。
夏の「あつ〜い」の感覚は、喉を固めずに息を流すためのわかりやすいヒントになります。
録音して次回の準備を見つける
カラオケ後に余裕があれば、録音を聴いてみるのもおすすめです。
録音を聴く目的は、落ち込むことではありません。
次にカラオケへ行く前に、どんな準備が必要かを見つけるためです。
ここでは、次回の準備に使える変化を探します。
・1曲目から声が重いなら、歌う前の声出しを増やす
・後半だけ高音が苦しいなら、曲順を見直す
・アップテンポ曲で息が浅いなら、呼吸の準備を入れる
・サビで急に喉声になるなら、最初から盛り上げ曲を続けない
・語尾で声がしぼむなら、フレーズ後半の息の流れを確認する
録音で状態が見えてくると、次回は呼吸を整えるべきか、1曲目を変えるべきか、曲順を工夫するべきかがわかりやすくなります。
関連記事:録音すると歌が下手に聞こえる理由
録音では、歌が上手いか下手かより、次回の準備に使える材料を探しましょう。

よくある質問
カラオケ前に発声練習は必要ですか?
本格的な発声練習を長く行う必要はありません。ただ、軽く呼吸を整えたり、顔・首・肩をほぐしたり、小さめの声でハミングをしたりすると、普段の身体から歌う身体へ切り替えやすくなります。
カラオケの1曲目は何を選べばいいですか?
長く歌いたい日は、歌い出しから高音が続く曲やシャウトの多い曲より、無理なく軽く歌える曲がおすすめです。1曲目は、その日の声の状態を確認するための曲として選ぶと安心です。
長時間カラオケで喉を守るにはどうすればいいですか?
高音曲やアップテンポ曲を続けすぎず、曲の合間に休む時間を作ることが大切です。少し低めの曲やゆったりした曲を挟むと、呼吸や身体を整えやすくなります。
歌う前に水をたくさん飲んだ方がいいですか?
一度にたくさん飲むより、少量をこまめに取る方がおすすめです。歌う直前に飲みすぎると、息が入りにくくなることがあります。曲間や間奏のタイミングで少しずつ飲むようにしましょう。
夏は歌いやすい季節ですか?
暑さで疲れやすい面はありますが、身体が温まりやすく、筋肉がゆるみやすいという意味では歌いやすさにつながることもあります。「あつ〜い」と言うときのような自然な脱力感を、歌う身体のヒントにしてみましょう。
まとめ
夏のカラオケを楽しく長く楽しむためには、歌う前の準備が大切です。
カラオケ前の準備は、特別なものではなく、普段の身体を歌う身体へ切り替えるための短い時間です。
歌う前には、呼吸・身体・軽い声出しの3つを整えてから、無理なく歌い始めましょう。
1曲目は、その日の声を教えてくれるチェック曲になります。
長く歌いたい日や喉に不安がある日は、軽く歌える曲から入り、声と身体の状態を確認してみてください。
長時間歌うときは、高音曲やアップテンポ曲を続けすぎないことも大切です。
曲順、水分補給、冷房、休憩の取り方によって、喉の疲れ方は変わります。
また、夏の「あつ〜い」という脱力感は、歌うときにも役立ちます。
身体を固めず、呼吸を止めず、お腹からのエネルギーを声に伝える感覚を大切にしましょう。
喉を守って楽に歌うためには、歌う前の準備と、歌っている途中の小さな調整を味方につけることが大切です。
カラオケは楽しむ場所です。
だからこそ、喉だけで頑張り続けず、準備を味方につけて、自分の歌心が自然に届く歌を目指していきましょう。
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