WACCA MUSIC SCHOOL

講師ブログ

毎月講師会、研修、発表を行いより良い教え方を共有し、成果の感じられるレッスンを行えるよう努めています。

作曲ってどこまで?作曲方法を知ろう

こんにちは!WACCA MUSIC SCHOOLのハノンです!

曲を作ってみたいけど、何から始めればいいのかわからない…

DTMに興味はあるけど、作曲のやり方がピンとこない…

こうした悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?

実際、いきなりパソコンを前にして曲を作ろうとしても、何も思い浮かばずに手が止まってしまうこともあります。

私自身もDTMを長年続けていますが、白紙の状態から一瞬で曲が浮かぶことはほとんどありません。

そこで今回は、初心者の方でも取り組みやすい作曲の方法を具体的な手順とともに紹介していきます!

そもそも作曲とは?

作曲と聞くと、「ゼロからすべての音を作り出さないといけない」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

例えば、シンガーソングライターの楽曲には「作詞・作曲:◯◯」とクレジットされていることがありますよね?

この「作曲」とは、実は「メロディーを作ること」を指します。

普段聴いている音楽は、メロディーに伴奏がついたものです。

この伴奏を作る作業は「編曲(アレンジ)」と呼ばれ、作曲とはまた別の工程になります。

つまり、曲を作る基本的な流れは

1. メロディーを作る(作曲)

2. 歌詞をつける(作詞)

3. 伴奏をつける(編曲)

という手順で進めていきます。

人によっては、伴奏(トラック)から作る人もいたり、歌詞から作る人もいます。

どれが正しいという訳では無いですが、ハノンは曲において、サビのメロディーがいいことが1番重要だと思ってるので、まずは最初にメロディーを作っています。

ですが、作り方には囚われすぎず、自分に合った方法を探しましょう!

メロディーを作るだけで作曲?

メロディーを作るだけで作曲になるのであれば、みなさんもきっとどこかで作曲をしたことがあるのではないかと思います。

例えば何気なーくお風呂に入っている時なんかに頭に浮かんだメロディーで鼻歌を歌ったりしたことありますよね?

そうです!それも、作曲と言えるんです!

鼻歌は作曲のかけら!

なので、思い浮かんだメロディーは「作曲のかけら」なので、ボイスメモなどで録音して残しておくことが大切です。

ボイスメモに録音しておけば、いざパソコンを目の前にして曲を作ろうと思ったときに聴き返してすぐに作ることができますよね!

曲作りが初めての方は、メロディーだけを作ることも立派な作曲なので、まずはメロディーを作るところから挑戦してみましょう!

作曲のコツ

じゃあメロディーを作ろう!と思いますが、何も無いところにメロディーをつけるのはかなり難しいんですよね。

じゃあみんなどうやって曲を作ってるんだ!と思うかもしれませんが、その正体が「コード」というものになります!

コードとは、2つ以上の音を組み合わせたものになります。

例えば、ピアノやピアノアプリで、ドとミとソを一緒に鳴らしてみてください。

どうですか?

ドだけを単体で鳴らした時とは違う響きが鳴りますよね?

これがコードの正体になります!

日本語では和音と呼ばれるもので、作曲ではこの和音(コード)がとても重要になってきます!

皆さんが普段聞いてるどんな曲にも、コードというものがあり、その上にメロディーができています。

メロディーを先に作って、メロディーの上にコードをつけるパターンもありますが、

初心者の方にはコードを作ってからそこにメロディーをつけるのをおすすめしています。

実際、私もコードを作ってからそこにメロディーをつけるのをおすすめしています!

コードは楽曲の下敷きの代わりになるものです。

何も無いところにメロディーを書くより、下敷きを敷いて、その上で作曲した方が作りやすいと思いませんか?

でもコードとか難しそうだし、

音楽理論は分からないからハードル高い…

と思いますよね?

諦めないでください!大丈夫です!

コードがどんな音で出来てるとか、細かい音楽理論は後回しでいいです。

とにかく最初は曲を作る楽しさを知りましょう!

コードはこういう組み立て方があって….

みたいな音楽理論だけ最初に学んで、

じゃあいざ作ってみよう!と思っても、

手が動かないし、つまらないですよね。

そこで今回は初心者の方でもできるおすすめの作曲手順を紹介します!

作曲の手順

作曲の手順を具体的に説明していきます!

初心者の方でも実践しやすい方法を詳しく解説するので、ぜひ手を動かしながら試してみてください!

1. コードを打ち込む

作曲を始めるにあたって、いきなりゼロから作るのは難しいですよね。

そこで最初のステップとして、先ほど言ったようにコードを作ります!

DAWソフトのある方は、実際に打ち込んでみましょう。

本格的なソフトがない方は、Garage Bandなどのスマホアプリでも大丈夫です!

ですが、そのコードを1から考えるのは難しいですよね!

そこで、ハノンがおすすめする方法は好きなアーティストの曲のコード進行をそのまま使って作曲することです。

パクリじゃん!と思う方がいるかもしれませんが、パクリではありません!

実は普段聞いている曲は、同じコード進行が使われている曲が多いんですね。

じゃあどうやって個性を出すかというと、それがメロディーになります。

普段聞いている曲は、何パターンかのコード進行に、違うメロディーを載せることでオリジナリティが生まれます!

また、人気のある曲のコード進行を真似して作るということは、

お手本となる曲が、どんな構成でできているのか知るきっかけになります。

例えば、料理初心者の人が

美味しい料理を作りたい!と思っても、レシピなしには作れないですよね?

いろんなレシピを知ることで、どんなアレンジができるのかを学んでいくと思います。

音楽もそれと一緒で、まずは素敵な音楽というのがどのようなコード進行でできているのか学ぶことが大切です!

なので、ハノンはコード理論を一から学んで曲を作るよりも、

普段聞いている人気の曲がどんなコード進行でできているか、をたくさん調べることが大切だと思っています。

理論を学ぶのはそこからでいいと思います。

いろんな曲のコードを知った上で、理論も勉強し、お手本となる曲のコードを見てみると、あー!こういうことだったのかー!

と理解が深まります!

好きな曲のコードを参照する

さて、先ほど言ったように、好きなアーティストの曲のコード進行を真似たいと思うのですが、

コードは、簡単に調べることができます!

好きなアーティストの曲のコードは、以下のように簡単に調べることができます。

例えば、「曲名 コード」

みたいな感じで検索すると、簡単にコード譜が掲載されているサイトが見つかります。

そこまでできたら、あとは調べたコードをこのように

そのままDAW(音楽制作ソフト)に打ち込んでみましょう。

コードについても慣れたら簡単に打ち込む方法がありますので、

まずは「C コード 構成音」みたいに調べて打ち込んでいくのがいいと思います!

初めてコードに触れた方は、これだけで曲の雰囲気が出てきた!と感動するかもしれません!

そこに違うメロディーを載せるだけで曲は作れるので、意外と作曲は簡単にできると思いませんか?

2. メロディーを作る

ここまでできたら、次は実際にメロディーを作ってみましょう!

メロディーを作る方法はいくつかあります。

そこで今回は、初心者でも試しやすい3つの方法を紹介します!

方法① 鼻歌をつなぎ合わせる

1.コード進行を流しながら適当に歌ってみる

さっき打ち込んだコード進行をループ再生して、その上に鼻歌を乗せてみましょう。

2.気に入ったフレーズを録音する

スマホのボイスメモアプリやDAWソフト(音楽制作ソフト)を使って、思いついたメロディーを録音します。

3.録音したフレーズを組み合わせる

気に入ったフレーズを組み合わせて、長いフレーズを作ります!

慣れてきたらそこに歌詞を載せてもOKです!

この方法は、自然に出てくるメロディーを活かせるので、初心者でも取り組みやすいです!

方法② コードの音を使って作る

コードの中に含まれる音を使ってメロディーを作る方法です。

初心者の方は鼻歌が自然と出てきにくい場合もあるので、この方法がおすすめです。

1.コードの構成音を知る

例えば、先ほどの画像であれば、最初のコードはAm(ラ・ド・ミ)でできています。

2.コードの音をなぞるようにメロディーを作る

画像のコードは、 Am(ラ・ド・ミ)→ F(ファ・ラ・ド)→ G(ソ・シ・レ)→ C(ド・ミ・ソ)でできています!

例えば、Am(ラ・ド・ミ)というコードが鳴っている時には、ラとドとミの3つの中から音を選んでメロディーを作ってみましょう。

次にF(ファ・ラ・ド)というコードが鳴っている時には、ファとラとドの中から音を選んでメロディーを作ってみましょう!

これらのコードの構成音を使うと、自然な響きになります。

3.音の動きを意識する

同じ音が続きすぎると単調になるので、上がったり下がったりする動きをつけると良いです。

音の長さについても同様で、同じ長さのメロディーが続くと単調になるので、音の長さを長くしたり短くするといいです。

例えばハノンはコードの音を意識してこんなメロディーを作ってみました!

この方法を使うと、コードに自然に合うメロディーが作れます!

方法③ リズムから作る

メロディーの音程ではなく、リズムを先に決める方法です。

1 リズムを決める

例えば、「ター ター タタタ ター」というように、リズムだけ決めます。

2 コードの音を当てはめる

先に決めたリズムに対して、コードの中の音を当てはめます。

例:「ター ター タタタター」に「ドーミーソラファミー」と音をつける。

3 適当な発音で試す

「ラーラーラー」など、適当な発音でメロディーをつけてみる。

この方法だと、リズムがしっかりしているので、ノリのいいメロディーを作りやすくなります!

まとめ:作曲は誰でもできる!

作曲の手順をまとめると、以下の流れになります。

1.好きなアーティストのコードを調べる

2.コード進行を決めてDAWに打ち込む

3.メロディーを作る

・方法① 鼻歌から作る

・方法② コードの音を使う

・方法③ リズムから作る

こうして見ると、作曲って意外とシンプルな手順でできると思いませんか?

この方法なら、初心者でもすぐに曲作りを始めることができます!

もちろん、作曲には無限の可能性があります。

コードの音だけではなく、スケールの音を自由に使ったり、自分でオリジナルのコード進行を組み立てたり、さらに複雑なアレンジを加えたりすることもできます。

ただ、最初からすべてを完璧にこなす必要はありません。

大事なのは「とにかくやってみること」。

まずはシンプルなコード進行でいいので、DAWに打ち込んでメロディーを乗せてみましょう!

最初はうまくいかなくても、作っていくうちにコツがつかめてきます。

そして、自分だけのオリジナル曲ができたときの感動は何にも代えがたいものです!

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