こんにちは!
WACCA MUSIC SCHOOLです!
歌っていると、
「歌詞が聞き取れないと言われる」
「自分でははっきり歌っているつもりなのに、言葉が伝わらない」
「滑舌を良くしようとすると、逆に歌いにくくなる」
そんな悩みを感じたことはありませんか?
歌詞が伝わらないと感じると、多くの方はまず「もっと口を大きく開けよう」「子音を強く言おう」と考えます。
もちろん、言葉を丁寧に扱うことは大切です。
けれど、歌では、ただ強く発音すれば歌詞が伝わるわけではありません。
今回は、歌詞が伝わらない原因を、滑舌だけの問題としてではなく、母音と子音のバランス、そして発声の流れからお話ししていきます。
歌詞が伝わらないのは滑舌だけの問題ではない
歌詞が伝わらないとき、まず思い浮かぶのは滑舌かもしれません。
たしかに、子音が曖昧だったり、言葉の入りが遅れたりすると、歌詞は聞き取りにくくなります。
しかし、歌詞が伝わらない原因は、滑舌だけではありません。
実際のレッスンでは、言葉をはっきり言おうとしすぎて、発声そのものが固くなっている方も多く見られます。
たとえば、次のような状態がないか確認してみてください。
歌詞をはっきり言おうとすると顎が固まる。
子音を強く言うと、声の流れが止まる。
一語一語を置きすぎて、フレーズが重くなる。
高音になると口まわりに力が入り、言葉がつぶれる。
録音すると、母音だけが残って何を歌っているかわかりにくい。
このような反応がある場合、単純に滑舌が悪いというより、言葉を伝えようとする動きが発声の流れを止めている可能性があります。
歌詞を伝えるためには、言葉を強く発音することよりも、発声の流れを保ったまま母音と子音を整理することが大切です。
関連記事:歌詞が伝わらない原因は?|滑舌と発音を整えて聞こえる歌にする方法
はっきり言おうとするほど力むことがある
歌詞を聞き取りやすくしたいと思うほど、口や舌を一生懸命動かそうとする方がいます。
もちろん、口をまったく動かさずに歌えば、言葉はぼやけやすくなります。
しかし、動かそうとしすぎると、今度は発声の自由さが失われてしまいます。
特に、顎や舌に力が入ると、喉まわりも一緒に固まりやすくなります。
その結果、息の流れが止まり、声が前に進みにくくなります。
ここでいう「声の流れが止まる」とは、声が完全に出なくなるという意味ではありません。
声は出ていても、子音を出す瞬間に身体が固まり、次の母音へ自然につながらなくなる状態のことです。
たとえば、「た」「か」「さ」などを強く言ったあとに、声が一瞬詰まる感じがある場合は、子音で流れを止めている可能性があります。
歌詞をはっきりさせたいときほど、発音を頑張りすぎて発声の基礎が崩れていないかを見ることが大切です。
関連記事:声はどうやって出ているのか?
歌では母音と子音の役割が違う
歌詞を聞きやすくするためには、母音と子音の役割を分けて考えることが大切です。
子音は言葉の輪郭を作ります。
一方で、実際に音程に乗って伸びていく中心は、多くの場合、母音です。
たとえば、
「か」
という言葉であれば、子音の「k」が言葉の始まりを作り、母音の「a」が音として響いていきます。
この母音の立ち上がりが遅いと、言葉はぼやけて聞こえやすくなります。
反対に、子音ばかりが強くなると、フレーズがぶつ切りになり、歌としての流れが重くなります。
歌詞を伝えるには、子音で輪郭を作り、母音で声を響かせるバランスが大切です。
母音が遅れると歌詞がぼやける
歌詞が聞こえにくいとき、まず確認したいのは母音です。
母音が遅れると、音程に乗る部分が曖昧になり、言葉全体がぼやけて聞こえます。
確認する基準としては、次のような点があります。
子音を言ったあと、母音に入るまでに時間がかかる。
母音が口の中でこもっている。
音程は合っているのに、言葉の芯が聞こえにくい。
高音になると母音が浅くなり、歌詞がつぶれる。
このような状態がある場合、口を大きく動かす前に、母音がどこで立ち上がっているかを確認してみましょう。
歌詞をはっきりさせたいときは、まず母音が音程にしっかり乗っているかを見ることが大切です。
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歌詞が聞こえにくい人に多い原因
歌詞が聞こえにくい人には、いくつか共通した原因があります。
特に多いのが、
子音が強すぎる
子音が弱すぎる
母音の立ち上がりが遅い
という状態です。
歌詞を伝えるためには、子音と母音のどちらかだけを頑張ればよいわけではありません。
それぞれの役割を理解し、曲の流れの中でバランスよく使うことが大切です。
子音が強すぎると発声が崩れやすい
歌詞をはっきりさせようとして、子音を強く出しすぎる方がいます。
たとえば、「た」「か」「さ」などの子音を強く言おうとすると、息をぶつけるような発音になりやすいです。
すると、言葉の輪郭は強くなりますが、声の流れが一度止まってしまうことがあります。
子音が強すぎると、次のような反応が出やすくなります。
子音のたびに喉が固まる。
フレーズが一語ずつ切れて聞こえる。
速い歌詞で息が足りなくなる。
高音で子音を強く言うと、声が詰まる。
言葉をはっきりさせたはずなのに、歌全体が重くなる。
この状態では、子音が言葉の入口ではなく、声の流れを止める壁のようになってしまいます。
子音は強く押し出すものではなく、母音へ自然につなげるための入り口として考えることが大切です。
関連記事:喉を開くとはどういうこと?
子音が弱すぎると言葉がぼやける
反対に、子音が弱すぎる場合も歌詞は聞こえにくくなります。
母音の響きはあるのに、何を歌っているのかわかりにくい場合は、子音の輪郭が足りない可能性があります。
特に、リズムが細かいフレーズや、言葉が多い部分では、子音が曖昧になると歌詞が流れてしまいます。
子音が弱いと、次のような聞こえ方になりやすいです。
母音だけが残って、言葉の始まりがわかりにくい。
速い歌詞で何を言っているか聞き取れない。
やわらかく歌うと、言葉の輪郭まで消えてしまう。
録音すると、歌詞より雰囲気だけが残る。
ただし、弱い子音を整えるときも、力で押す必要はありません。
大切なのは、言葉の入り口を少し明確にすることです。
子音は、歌詞の輪郭を作る役割があります。
しかし、強すぎると発声が崩れ、弱すぎると言葉がぼやけます。
歌詞を伝えるためには、子音の強さを調整しながら、母音へスムーズにつなげることが必要です。
母音の立ち上がりが遅い
歌詞が聞こえにくいときに、もうひとつ見たいのが母音の立ち上がりです。
母音の立ち上がりが遅いと、音程に乗る部分が曖昧になり、言葉全体がぼやけて聞こえます。
たとえば、子音に時間を使いすぎて、母音に入るタイミングが遅れると、フレーズ全体が重くなります。
また、母音が浅くなったり、口の中でこもったりすると、歌詞が前に届きにくくなります。
歌詞をはっきりさせたいときは、子音を強くする前に、
母音がどこで立ち上がっているか
母音が音程にしっかり乗っているか
母音が息の流れに乗っているか
を確認してみてください。
母音がしっかり立ち上がると、声の流れが安定し、歌詞も自然に聞こえやすくなります。
母音と子音のバランスを整える練習
歌詞を伝えるためには、母音と子音を分けて確認する練習が効果的です。
いきなり歌詞をすべてはっきり歌おうとすると、どこに力が入っているのか、何が原因で聞こえにくいのかがわかりにくくなります。
まずは短いフレーズを使って、母音、子音、歌詞の順に整理してみましょう。
母音だけで歌う
最初におすすめなのは、母音だけで歌う練習です。
たとえば、
「あなたに会いたい」
という歌詞であれば、
「あああいあいあい」
のように、母音だけで歌ってみます。
母音だけで歌うと、子音に隠れていた声の流れが見えやすくなります。
息が止まっている場所、声がこもっている場所、音程が不安定になる場所も確認しやすくなります。
母音だけなら楽に歌えるのに、歌詞を戻すと苦しくなる場合は、子音や言葉の置き方によって発声が崩れている可能性があります。
母音だけで歌う練習は、歌詞に隠れていた発声の流れを確認するために役立ちます。
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子音を足しても発声の流れを崩さない
母音の流れが確認できたら、次に子音を戻していきます。
このとき、子音を強く言いすぎないことが大切です。
子音を戻した瞬間に喉が固まったり、息が止まったりする場合は、発音を頑張りすぎているかもしれません。
子音は、母音の流れを止めるためのものではありません。
言葉の輪郭を作りながら、次の母音へつなげるためのものです。
練習するときは、次の順番で確認してみてください。
まず母音だけで歌う。
母音の流れが止まらないか確認する。
子音を軽く戻す。
子音を戻した瞬間に顎や舌が固まらないか確認する。
最後に通常の歌詞へ戻す。
母音の流れを保ったまま、必要な分だけ子音を足すという感覚で練習してみてください。
この練習をすると、言葉をはっきりさせながらも、喉に負担をかけにくくなります。
歌詞を表現として届けるために
歌詞を伝えるということは、ただ文字を聞き取らせることだけではありません。
言葉の意味や感情、フレーズの流れが自然に届くことも大切です。
ただし、気持ちを込めようとするほど、一語一語を重く置きすぎてしまうことがあります。
その結果、リズムが遅れたり、息の流れが止まったり、歌詞がかえって伝わりにくくなることがあります。
表現をつけるときも、言葉を押し出すのではなく、呼吸の流れの中で言葉を動かす意識が大切です。
関連記事:ブレスコントロールで歌の表現は変わる
録音して歌詞の聞こえ方を確認する
歌詞の聞こえ方を確認するには、録音も役立ちます。
自分でははっきり歌っているつもりでも、録音してみると、思ったより母音がこもっていたり、子音が強すぎたりすることがあります。
録音を聴くときは、上手いか下手かではなく、
どの言葉が聞こえにくいか
母音が立ち上がっているか
子音が強すぎてフレーズが止まっていないか
言葉を置きすぎてリズムが重くなっていないか
を確認してみましょう。
歌詞が伝わらない原因は、自分の感覚だけでは気づきにくいことがあります。
だからこそ、録音を使って実際の聞こえ方を確認することが大切です。
関連記事:録音すると歌が下手に聞こえる理由
録音で歌詞の聞こえ方を確認すると、滑舌ではなく母音や子音のバランスが原因だったことに気づきやすくなります。

よくある質問
歌詞が聞こえにくいのは滑舌が悪いからですか?
滑舌だけが原因とは限りません。歌では、子音と母音の長さのバランスや、母音の立ち上がり、息の流れも関係します。口を大きく動かすだけでなく、発声の流れを保ったまま言葉を乗せることが大切です。
歌詞をはっきり歌うには何を意識すればいいですか?
まずは母音がしっかり立ち上がっているかを確認してみてください。子音は言葉の輪郭を作りますが、声として響いていく中心は母音です。母音が曖昧だと、言葉全体もぼやけて聞こえやすくなります。
子音は強く出した方がいいですか?
強ければ良いというわけではありません。子音が弱すぎると言葉はぼやけますが、強すぎると息の流れが止まり、発声が崩れることがあります。母音の流れを止めない範囲で、必要な分だけ子音を明確にすることが大切です。
母音だけで歌う練習は効果がありますか?
効果があります。母音だけで歌うと、子音に隠れていた息の流れや声の響きが確認しやすくなります。母音だけなら楽に歌えるのに歌詞を戻すと苦しくなる場合は、子音や言葉の置き方で発声が崩れている可能性があります。
滑舌を良くしようとすると喉が疲れます
滑舌を良くしようとして、顎や舌、喉に力が入りすぎている可能性があります。歌では、発声の基礎を崩さないことが大切です。力で言葉を押し出すのではなく、息の流れに言葉を乗せる感覚で練習してみましょう。
まとめ
歌詞が伝わらないと感じると、まず滑舌を良くしようと考える方は多いです。
けれど、歌詞が聞こえにくい原因は、滑舌だけではありません。
歌では、子音と母音の長さのバランスや、母音の立ち上がり、息の流れが大きく関係しています。
歌詞をはっきりさせることは、口を強く動かすことではなく、母音と子音のバランスを整えることです。
子音が弱すぎると言葉はぼやけます。
反対に、子音が強すぎると息の流れが止まり、発声が崩れやすくなります。
大切なのは、子音で言葉の輪郭を作りながら、母音へ自然につなげることです。
また、歌詞をはっきりさせたいときは、まず母音がしっかり立ち上がっているかを確認してみましょう。
母音だけで歌うと、声の流れや響きが見えやすくなります。
滑舌を良くしようとして力むと、喉や顎が固まり、歌全体が苦しく聞こえることがあります。
歌詞を伝えるためには、発声の基礎を崩さず、息の流れの中で言葉を整えることが大切です。
歌詞が伝わる歌は、言葉を強く押し出す歌ではなく、発声の流れの中で母音と子音が自然に整理されている歌です。
自分でははっきり歌っているつもりでも、録音すると聞こえ方が違うことがあります。
録音を使って、どの言葉が聞こえにくいか、母音が立ち上がっているか、子音が強すぎないかを確認してみてください。
基礎を大切にしながら言葉を整えることで、歌詞はより自然に届きやすくなります。
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