はじめまして!
WACCA MUSIC SCHOOL 講師の吉岡です。
楽曲が皆さんの耳に届くまでには、さまざまな工程を経ています。
今回はその中で「MIX」をご紹介していきます。
楽曲が耳に届くまで
楽曲がどのように完成し、皆さんの耳に届いているかの例を見ていきましょう。
作曲(弾き語りで曲が完成)
↓
アレンジ(楽器の編成を決めさまざまなパートを作っていく)
↓
レコーディン(決まったアレンジと歌を実際に録音)
↓
MIX (録音した音を個々に調整し、トラック同士のバランスを整える)
↓
Mastering(最終的な微調整。あらゆる媒体に合わせた音圧調整)
↓
完成!!
MIX、Mastaringは基本的にどのような場合でも必須の作業工程になってきます。
※ですが、昨今はパソコンとその周辺機器だけで制作が完結するいわゆるDTMも主流になりつつあるので、作曲とレコーディングを同時に行う人もいます。
MIX の目的
MIX の主な目的は、
「録音された楽器やそれぞれのパートを聴きやすいバランスで配置し、調整すること」です。
また、その前段階で個々の楽器を好みやイメージに合わせて調整するという段階もありますが、ジャンルや目指す場所によって無数の方法があるので、今回は割愛します。
音量調節 VUメーターの見方
それでは、楽器の音量バランスを取っていきましょう。
この際VUメーターを使用します。
VUメーターとは音響機器において音量感を示すメーターのことです。
MIX時に音量を視覚的に確認するツールになります。
VUメーターのヘッドルーム設定は、-12か-18が主流です。
-が大きいほど、基準の音量が小さくなり音割れを起こしにくくなります。
ヘッドルームの値を決定したら、VUメーターを用いて、ドラムのキックが-3を指すくらいの音量にしましょう。
次にキックの音量を基準に
スネア・ハイハット
↓
ベース
↓
歌
の音量を耳で調整して、この3点で音楽として成立しているバランスにしてください。
その他の楽器は、【一気に全部のトラックをオンにするのではなく】まずこの3点と一緒に1トラックずつ鳴らして、音量を調整していくのが良いでしょう!
それを全て行ってから、全トラックミュート解除して微調整すると混乱しにくくて、おすすめです。
ステレオ感の調整 PAN の振り方
ステレオは左右二つのチャンネルを使って、音を伝達する方式のことです。
1958年にステレオレコードが登場してから、現在リリースされている音楽のほぼ全てがステレオで存在しています。
そして、PAN とは音の左右の位置を示す値です。
これらを調整していきましょう。
一般的なPANの位置を紹介しておきます。
キックや歌は真ん中に!
その他楽器も上記画像のような感じに調整します。
キーボードとドラムは、演奏者視点か観客視点でPANを振るかによって、左右が逆になるので、注意が必要です。
ここは好みです。
ですが、昨今は演奏者視点が多いように思います。(キーボードの場合、高音が右側。ドラムの場合、スネアとハイハットが左側)
この二つを調整していい感じになったら完了です!
ここまで読んでくださりありがとうございました。いっぱい曲書いていきましょう!