WACCA MUSIC SCHOOL

講師ブログ

毎月講師会、研修、発表を行いより良い教え方を共有し、成果の感じられるレッスンを行えるよう努めています。

歌における「支え」ってなぁに?

こんにちは!

WACCA MUSIC SCHOOLおよびZIGZAG MUSIC SCHOOLの講師、澤村です!

身体の支え

みなさんはよく歌のレッスン中に「もっと支えて」なんて言われた経験はないでしょうか?

・・・と言われても支えってなぁに?という状態に陥っている方も多いと思います!

そこで、今回は支えについて書いてみます!

歌を歌う上で重要なポイント一つである「支え」とは「身体の支え」ということです!

これは単なる筋力や姿勢のことではなく、声を安定して響かせるために身体全体をどう使うかということです!

「支えて」と言われて腹圧をむやみやたらとかけてみたり、姿勢を正したりすることは正しくて、正しくないんです!

もちろん正しいんですが、それらが声を出すことに連動して役立っていなければ意味をなさないどころか、歌う上で害悪になる可能性すらあります!

すなわち、呼吸と筋肉の協調動作が重要なんです!

支えがしっかりしていることで、声が安定し、音程や音量のコントロールがしやすくなり、聴き手に深く届く表現力豊かな歌唱が可能になります!

まず支えの基本になるのは「腹式呼吸」です!

生活の上で普段使っている胸式呼吸では浅く速い呼吸になりやすいです!そうなると長いフレーズを安定して歌うには不向きとなります!

体験レッスンで腹式呼吸のことをやった方は多いと思います!ぜひ思い出して日常的に使うようにしてみてください!

レッスンで腹式呼吸をやってみるとお腹の前側しか膨らまない方をよく見かけます!本来はお腹の横、背中の方も膨らむはずです!

そういう方はたいてい姿勢も良くなく、反り腰だったり猫背だったりします!身体を充分にほぐしてから取り組んでみましょう!

では、横隔膜を下げることで肺にしっかり空気を入れ、お腹の下(よく言われる丹田のあたり)に力を入れながら息をコントロールしてみましょう!

これは野球でいう素振りと同じように何回も繰り返して、その呼吸を身体に覚え込ませた方が早いです!腹式呼吸の訓練が習慣化してくれたら嬉しいです!

そして息をコントロールできるようになったらそれを歌唱に活かしましょう!

歌唱中は、息を吐くときに力を入れて声を押し出すというより、「息を我慢しながら、少しずつ吐く」ような感覚です!

もちろんバランスが一番大事なんですが、声を押し出しすぎてしまうとどんどん喉が詰まって苦しい感じになってしまいます!

声帯に余計な負担をかけず、自然で無理のない発声のためには結局ブレスのコントロールが大事ということですね!

また、腹筋や背筋、骨盤底筋といった体幹部分の筋肉が安定して働くことも支えには不可欠です!

これらの筋肉が連動して働くことで、声に「芯」が生まれ、ブレない声を出すことができますよ!

支えのまとめ

まとめると、歌うための支えとは、呼吸、筋肉、姿勢を一体的に使って声を安定させることです!

これはすぐに身につくものではありませんが、日々の地道な練習を通じて少しずつ感覚をつかんでいくことが大切です!

支えがしっかりすれば、声は自然に響き、より豊かな歌声を手に入れることができると思いますよ!

今回の写真は全て岩手県盛岡市、僕の地元です!

所用で帰省したのでその時撮ったものですね!

自然が溢れて良いところですよ!

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