WACCA MUSIC SCHOOL

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【声の調子が日によって違う人へ】「今日は出る・今日は出ない」を減らす発声の再現性

こんにちは!

WACCA MUSIC SCHOOLです!

昨日は気持ちよく出た高音が、今日はなぜか出ない。

同じ曲を歌っているのに、日によって声の感覚がまったく違う。

そんな「声の調子の波」に悩んでいる方は少なくありません。

体調による変化はもちろんありますが、毎回の発声条件がそろっていないことで、声が安定しにくくなっている場合もあります。

日によって声が変わりやすい人に多い状態

声の調子に波がある人を見ると、声を出す前に確認しているポイントが毎回違うことがあります。

今日は何となく高音から歌ってみる。

別の日は少しハミングをする。

調子が悪ければ、出るまで同じ音を繰り返す。

このように、その日の感覚だけで発声を始めると、うまく声が出た日でも「なぜ今日は出たのか」が分かりにくくなります。

声を出す前のチェックポイントが決まっていない

声を安定して出すためには、声帯だけでなく、呼吸や身体の状態も関わります。

たとえば、前日は顔や首、肩が緩んでいて、しっかり息を使えていた。

ところが翌日は、肩が上がったまま浅い呼吸で歌い始めた。

この2日では、同じ音を出そうとしても身体側の条件が違います。

特に確認したいのが、

息が通れる状態になっているか。
声が通る空間を喉や口の中に作れているか。
顔・首・肩が必要以上に固まっていないか。
お腹まわりで呼吸をコントロールできているか。

という点です。

声の再現性を高めるには、「今日はどんな声が出るかな」と試す前に、毎回同じ条件を整えることが大切です。

高音が出ない日に高音だけを繰り返している

昨日まで出ていた高音が出ないと、その音を何度も試したくなることがあります。

しかし、高音だけを繰り返しても、その日の呼吸や姿勢、身体の緊張が整っていなければ、同じ結果になりやすくなります。

さらに、出ない音を何度も力で取りにいくうちに、首や顎の緊張が強くなり、ますます声が出しにくくなることもあります。

高音が出ないときほど、確認したいのは高音そのものよりも、その声を作っている身体の状態です。

体調の問題と発声技術の問題が混ざっている

声の調子が悪いと、すべてを「今日は体調が悪いから」で片付けてしまうことがあります。

もちろん、無理に声を出さない方がよい状態はあります。

喉の奥に痛みがある。
風邪や咽頭炎などで明らかに喉の状態が悪い。
息が漏れるばかりで、声としてほとんどまとまらない。

このような場合は、声を出し続けるより休ませることを優先します。

一方で、痛みはないものの、

声がすぐひっくり返る。
ガサガサした声になりやすい。
高音で喉が締まる。

といった状態は、身体や息の使い方を整えることで変化する場合があります。

「今日は調子が悪い」で終わらせず、休むべき状態なのか、発声の条件を整え直せる状態なのかを分けて考えましょう。

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毎回同じ順番で声を出す準備をする

声の再現性を高めるためには、ウォーミングアップの種類をたくさん増やすより、毎回確認する順番を決めることが役立ちます。

ひとつの流れとして、

身体を緩めながら呼吸する → お腹を使った呼吸へ整える → 息の流れを口腔・鼻腔までつなげる → 声を出す

という順番で確認してみましょう。

呼吸しながら顔・首・肩を緩める

まず、声を出さずに呼吸だけを行います。

立った状態で、足の裏の前側やかかとのどちらか一方だけに体重が偏らない位置を探します。

そのまま息を吸い、吐きながら眉間、顎、首、肩に余計な力が入っていないか確認してください。

息を吸うたびに肩が大きく上がっている場合は、上半身で呼吸を作ろうとしている可能性があります。

肩の位置を大きく動かさなくても呼吸が入り、吐いている間も顎や首を固めずにいられる状態を目指します。

最初の目的は声を出すことではなく、息と声が通れる身体を先に作ることです。

お腹まわりで呼吸をコントロールする

上半身が緩んだら、お腹まわりの動きを確認します。

片手をお腹へ添え、声を出さずに息を吐いてみましょう。

息を吐いている間、お腹まわりが何も働かず一気に息が抜ける状態にならないようにします。

反対に、お腹を強く固めて息を止める必要もありません。

息を最後まで送りながら、お腹側でその流れを調整している感覚を作ります。

ここで「スー」と息だけを出してみると、息の流れを確認しやすくなります。

最初から最後まで極端に息の音が強くなったり弱くなったりせず、上半身が固まらなければ、声を乗せる準備ができています。

お腹から作った息を口腔・鼻腔までつなげる

次に、その息の流れへ声を乗せます。

普段の話し声から大きく離れない高さで、「あー」と声を出してみましょう。

このとき、お腹で作った呼吸のエネルギーが喉だけで止まらず、口の中や鼻の奥まで届いていくイメージを持ちます。

声を前へ押し出す必要はありません。

確認したいのは、

声を出した瞬間に顎や首が固まらない。
息だけの状態から声へ移っても、呼吸の流れが止まらない。
声が喉の一点だけに集まらず、口や鼻の奥にも響きを感じられる。

という状態です。

ここまでそろってから、普段の発声練習や曲へ進みます。

毎日同じ声を出す第一歩は、「同じ声を出そう」とすることより、声が出るまでの身体の条件を毎回同じ順番で整えることです。

関連記事:声はどうやって出ているのか?

高音が出ない日は高音から離れて確認する

昨日出た高音が今日は出ない。

そんなときは、一度その音から離れます。

確認する順番は、

呼吸 → 身体の緊張 → 重心 → 姿勢 → お腹の筋肉

です。

まず立っている状態をリセットする

両足で立ったとき、身体が前後どちらかへ大きく傾いていないか確認します。

高音を出そうとすると、身体が後ろへ反ったり、顎が上がったりする方もいます。

一度声を止めて、頭が胴体の上に乗り、左右の肩の高さが大きく変わっていない位置へ戻します。

その状態で先ほどと同じ呼吸を行い、お腹まわりの働きを確認してから声を出します。

低い・高いより「同じ条件で出せるか」を見る

声を出し直すときは、最初から問題の高音へ戻りません。

まず普段の話し声に近い高さで声を出し、その状態を覚えます。

そこから少しずつ音程を上げても、

顎が上がらない。
首が急に固まらない。
お腹の働きが抜けない。
声質が途中で大きく変わらない。

ことを確認します。

途中で条件が変わった音が見つかったら、その一つ手前まで戻ります。

高音の調子が悪い日は、「高音を出す練習」より、「どの高さから身体の条件が変わったのか」を探す方が修正しやすくなります。

関連記事:高音が出ない原因は?喉が苦しくならない高音の出し方

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「たまたま出た声」から「もう一度出せる声」へ

発声練習で一度きれいな声が出ると、成功したように感じます。

ただ、再現性を見るときはその声をもう一度作れるかまで確認します。

同じ声を続けて出せるか確認する

一度「今日は出しやすい」と感じた音があったら、いったん声を止めます。

呼吸を整え、同じ姿勢、同じ身体の使い方からもう一度その音を出してください。

ここで、

1回目と2回目で声量が大きく変わらない。
声質が急に細くなったり硬くなったりしない。
同じ音程へ迷わず入れる。
繰り返しても喉が疲れない。

という状態なら、その声を自分で作れている可能性が高くなります。

反対に、最初の1回だけきれいに出て、次はまったく違う声になる場合は、その日の偶然の感覚に頼っている部分が残っています。

発声の上達は「一度出せた」から「同じ条件ならもう一度出せる」へ変わっていくことでも確認できます。

別のフレーズでも同じ状態を保てるか試す

さらに再現性を確認するなら、同じ音だけでなく実際の曲にも広げます。

発声練習で作った身体の状態を保ったまま、曲の中から短いフレーズを歌ってみましょう。

歌詞やリズムが加わった瞬間に顎や首が固まる場合は、まだ曲の中で同じ発声を使えていません。

反対に、言葉や音程が変わっても、呼吸や身体の状態が大きく崩れなければ、発声練習で作った声を歌へ持ち込めています。

「今日は調子が悪い」と感じたときの判断

どれだけ発声技術が安定しても、人間の身体なので毎日完全に同じ状態にはなりません。

睡眠、乾燥、疲労、風邪などの影響を受けることもあります。

だからこそ、技術で整えられる状態と、声を休ませるべき状態を分けることが大切です。

痛みがある日は無理に声を出さない

喉の奥に痛みがある、風邪や炎症が疑われる、息を声へ変えにくいほど声の状態が悪い場合は、通常の発声練習を続けないようにしましょう。

痛みや強いかすれが続く場合は、耳鼻咽喉科など医療機関へ相談することも大切です。

痛みがない場合は発声条件を一度確認する

一方で、喉に痛みはないものの、

声がひっくり返る。
途中からガサガサする。
高音で喉が締まる。

という場合は、先ほどの順番へ戻ってみます。

呼吸は流れているか。

顔・首・肩に力が入っていないか。

重心や姿勢が崩れていないか。

お腹が呼吸をコントロールできているか。

ここを整えたあとに声が変化するなら、その日の「調子」だけではなく、技術によって修正できる部分があったということです。

声の調子を安定させるには、調子の良し悪しを感覚だけで判断せず、毎回同じチェックポイントへ戻れるようにしておきましょう。

よくある質問

昨日出た高音が今日は出ないのはなぜですか?

その日の呼吸、身体の緊張、重心、姿勢、お腹の使い方などが前日と違っている可能性があります。高音だけを繰り返さず、一度声を止めて身体と呼吸の条件から確認してみましょう。

毎日同じウォーミングアップをした方がいいですか?

練習内容を完全に同じにする必要はありませんが、「身体を緩める、呼吸を整える、お腹の働きを確認する、息の通り道を作ってから声を出す」というチェックの順番をそろえると、その日の違いを見つけやすくなります。

声の再現性とは何ですか?

一度出せた声を、同じ身体や呼吸の条件でもう一度出せることです。音程だけでなく、声量や声質が大きく変わらず、繰り返しても喉が疲れないことも確認します。

調子が悪い日は歌わない方がいいですか?

喉に痛みがある、風邪や炎症が疑われる、声としてまとまりにくいほど状態が悪い場合は無理をしないようにしましょう。痛みがなく、声のひっくり返りや喉の締まりが中心であれば、呼吸や姿勢など発声条件を整えることで変化する場合があります。

高音が出ないときは何から確認すればいいですか?

まず呼吸、身体の緊張、重心、姿勢、お腹の使い方を確認します。そのあと話し声に近い高さから声を出し、どの高さから顎や首など身体の条件が変わるのかを見つけましょう。

まとめ

声の調子を安定させるために大切なのは、毎日まったく同じ感覚になることではありません。

その日の身体から、同じ声へ戻る方法を持っていることです。

まずは、

顔・首・肩を緩めながら呼吸する。
お腹まわりで呼吸をコントロールする。
息の流れを口腔や鼻腔までつなげる。
その状態から声を出す。

という自分なりのチェックポイントを決めてみましょう。

高音が出ない日にも、高音だけを追いかけず、呼吸や身体の状態まで戻って確認します。

「調子のいい日にだけ出せる声」から、「条件を整えればもう一度出せる声」へ変わることが、発声の再現性を高めるということです。

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