こんにちは!
WACCA MUSIC SCHOOLのayachiです🪷
🟣「歌声にも“流行”がある」って知っていますか?
昭和の頃は力強いビブラート、平成は高音ボーカルやフェイク、そして令和はウィスパーや透明感ある声など。
こうして見てみると、時代ごとに「上手い」とされる声のイメージが変わってきたことがわかります。
そしてこの流行を知ることは、歌を学ぶ上でのヒントにもなるんです。
🟣 昭和:ビブラート=歌が上手い
1970〜80年代は、力強く響く声とビブラートが“歌唱力の象徴”でした。
歌番組では生歌が基本だったので、舞台的な発声に近く、安定感のある声が求められたのです。
学びになるのは「基礎発声」。この時代の曲を歌ってみると、自然と声の土台作りにつながります。
💡 学びポイント
・基礎的な発声力を養う練習に最適
・ビブラートを安定させる練習を意識
🎵 おすすめ曲
・山口百恵「いい日旅立ち」
・中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」
🟣 平成前半:高音・伸びやかさの時代
90年代に入るとカラオケが大流行。「どこまで高い声を出せるか」が注目されました。
小室ファミリーや浜崎あゆみさんなど、パワフルで伸びる声が憧れの的に。
歌を学ぶ人にとっては、高音トレーニングの教材にぴったりな時代です。
💡 学びポイント
・高音は“喉で押さずに息で支える”
・ロングトーンで声を響かせる練習に◎
🎵 おすすめ曲
・globe「DEPARTURES」
・安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」
🟣 平成後半:R&Bとニュアンスの時代
2000年代は宇多田ヒカルさんの登場で一気に変化。
フェイクやこぶし、リズムに乗った歌い方が主流になり、「声をどう操るか」に注目が集まりました。
ここから学べるのは“ニュアンス表現”。ただ音程を取るだけじゃなく、リズム感や声色の遊び方を身につけることが大切です。
💡 学びポイント
・リズムに合わせて声を遊ばせる
・フェイクを取り入れて表現力を広げる
🎵 おすすめ曲
・Crystal Kay 「恋におちたら」
・平井堅「Style」
🟣 2010年代:自然体と共感の時代
西野カナさんやあいみょんさんのように、あえて素朴で話し声に近い歌声が流行しました。
共感重視の時代、張り上げるよりも“等身大の声”が支持されたのです。
学びとしては「感情を抑えめに伝える」練習。小さな声でも心に届く表現力を磨けます。
💡 学びポイント
・小さな声でも息を響かせて届ける
・表情や言葉のニュアンスを大切に
🎵 おすすめ曲
・高橋優「福笑い」
・西野カナ「トリセツ」
🟣 2020年代:唯一無二の声質
今はYOASOBIや藤井風さんのように「声そのものの個性」が武器になっています。
SNSや配信の時代、たった数秒で耳を掴む声が求められるからです。
ここから学べるのは「自分の声質を研究すること」。欠点と思っていた特徴が、実は最大の魅力になるかもしれません。
💡 学びポイント
・自分の声質を録音して“強み”を見つける
・あえてクセを生かして歌う
🎵 おすすめ曲
・幾田りら「Answer」
・藤井風「きらり」
🟣 まとめ
歌声の流行は「文化・技術・社会背景」から生まれてきました。
でも大事なのは、それぞれの時代から“学べるポイント”があること。
あなたも練習に好きな時代の曲を取り入れて、声の可能性を広げてみませんか?