こんにちは!
WACCA MUSIC SCHOOLの山田圭吾です。
今回は、発声練習をしているとよく疑問感じる、「低い声って怖い声なんじゃないか?」について書いていきます。
低い声は怖い声じゃない
結論から言うと低い声は怖くありません。
しかし、「怖いと思わせる要素を含んだ声」ではあります。
なので使い方によっては「怖い声になりうる」声です。
ちょっと嫌な言い方をすると、
低い声が怖い声になってしまっているのは、「ご自身でそうしているから」です。
低い声というのは、そもそも、
・聞き手に信頼感を与える
・冷静さや安定感などが伝わる
・大人な雰囲気を演出できる
・声に深みが出て、印象に残りやすい
などのポジティブな要素のある声です。
声だけで、落ち着いた印象を相手に与える事ができる、というメリットがあるので、
会議や商談など、冷静な話し合いによって物事を進めていく場面ではもっとも適している声の一つと言っても良いでしょう。
しかし、メリットがあるという事はデメリットがあるという事で、
低い声にはネガティブな要素も含まれています。
・暗い印象や無表情な印象を与える
・発音が不明瞭になりやすく、聞き取りにくい
・声圧が強すぎるように感じる
などの点がネガティブさをだしてしまう要因です。
これが「怖い声」と感じてしまう原因になります。
「じゃあ結局怖い声なんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
それは違います。
最初に書いたように「ご自身でそうしているから」低い声が怖くなっているのです。
要は、使い方が悪いのです。
話し方訓練していく中で、もっとも大切な事は「声をコントロールする事」です。
声の高さ・喋るスピード・呼吸する間・声圧(距離感)など様々な要素をしっかりコントロールして、
どう聞こえているかを模索していく事が大切です。
ここを間違えると、怖い声になってしまうのです。
怖く聞こえてしまう原因を上げると、
・淡々としすぎている
・声がこもってしまっている
・声量・声圧を間違えている
などがあります。
これらをご自身の低い声を使った時の喋りと照らし合わせた時に、
なにかしらが原因になっているはずです。
そういった声の修正が、話し方を訓練していく上では大切になっていきます。

低い声は魅力的な声
私が声を大にして言いたい(書きたい)のは、
「低い声は魅力的」
という事です。
「高い声は練習で出るようになるけど、低い声は才能」
という謳い文句があります。
この文句の全てを肯定するつもりはありませんが、確かにその通りだと思います。
低い声は才能、言い換えれば、
あなたの魅力の一つ、「素の声」だと捉えられると思います。
その魅力を発揮できていない状態は勿体なさすぎるので、訓練を続けて、自在に発揮できるようにしましょう。
余談ではありますが、
高い声にもメリット・デメリットがあります。
次回はそちらについて書きたいと思います。
この文章が皆さんのなにかの気づきになれば、幸いです。
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