WACCA MUSIC SCHOOL

講師ブログ

毎月講師会、研修、発表を行いより良い教え方を共有し、成果の感じられるレッスンを行えるよう努めています。

お喋りの極意その3

どうもこんにちは!
WACCA MUSIC SCHOOL の山田圭吾です!

声優にしろ話し方にしろ、その根本にあるのは「お喋り」だと私は考えます。
滑舌よく喋る、通る声で喋る、印象よく喋る、表現豊かに喋る・・・などなど、色々な表現はありますが、皆さん目指す目標があり、日々努力していると思います。

お喋りの世界において、努力の仕方は人それぞれですし、こうじゃなきゃいけない!なんてのは絶対に無いと私は考えます。

なのでここから私が皆さんに伝えたい極意は「山田圭吾がなんだかんだで一番役に立った努力の仕方」です。

それは、
『「呼吸」「声帯」「表情筋」を鍛える事。そして、この3つがしっかり連動している事を意識する事』です。

今回はその3つ目、「表情筋」について皆さんに伝えたいと思います。

極意その3「表情筋」

極意も早いもので、最後の「表情筋」について語る時がやってきました。

言葉を発する時に表情筋は密接に関わっています。

表情が豊かになるとそれだけで相手に与える印象が視覚的にも、聴覚的にも良くなります。

さらに、口をしっかり開けることによって声の出も良くなります。



視覚的な話をすると、

無表情な喋り方をする人と表情豊かな喋り方をする人では、圧倒的に前者の方がコミュニケーションを取る上で最適と言えます。

人は見た目と雰囲気で9割決まる、と言いますが、本当にそうで、たとえ前向きな言葉で挨拶したとしても、表情がないと「つまらなそう」「不機嫌そう」というネガティブな印象を与えてしまいます。

ここで大切になってくるのが「相手が感じた印象」という部分です。

自分がどう思っているか、という部分はお喋り、円滑なコミュニケーションにおいては重要ではありません。

よく「普通に喋っただけで近寄りがたい印象を持たれる」や「挨拶しただけで体調悪い?と聞かれた」などの体験談を聞きます。

「自分はそんなつもりじゃないのに」という言葉もよく聞きます。

「誤解されている」という事です。

この誤解、という部分はとても厄介で、自分じゃ中々気づく事ができません。

日本人は無表情だ、と良く言われています。

それはおしとやか文化だったり、言語の種類が豊富だったり、と様々な理由があるのですが、その無表情が原因で誤解されないようにしなくてはいけません。

喜怒哀楽をちゃんと表情で表したいのですが、少なくとも楽しい時は楽しい表情ができるようになった方が良いと私は考えます。

そしてそれは、声にも直結します。
やっと本筋に帰ってきました。伝えたいのはこっちです。

笑顔をしっかり作ってあげるとそれだけで嘘みたいに声も変わるのです。

無表情の時より、明るく、柔らかい印象の声に変わるのです。

さらに表情を作ることによって口もしっかり開けられるので、はっきりした発声、滑舌になります。

逆を言ってしまえば、どんなに感情のこもったいい表現の声を作れたとしても表情が無かったら、良さは半減してしまうのです。

呼吸、声帯、表情筋をしっかり連動させるのが大切なように、感情と表情を連動させてあげるのも大切だと言う事です。

どうすればいいの?

ここまで書いて、ではなにをすればいいのか。

「とにかく表情を動かし、鏡で自分の表情を観察する」事です。

表情筋体操だったり、ベロ回しだったり、その感情の時の表情になってみたり、と表情を動かす事を鏡を見ながらやってみる事です。

最初は恥ずかしかったり、違和感があったり、すると思います。

そして、自分の表情が思っていたより動いていない事を感じると思います。

そうなのです。

表情を鍛える上で一番感じて欲しいのは「自分が思っているより」動いていない事なのです。

皆さん、感情は動いているのです。

ただそれが表に出てないのです。

まずはそのズレを感じるところから始めてみるといいと私は思います。

この文章が皆さんのなにかの気づきになれば、幸いです。




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