こんにちは、ボーカル講師の児玉です。
もう冬がやってきますね。
皆さんの体調はいかがでしょうか?
私はいっぱいご飯を食べて、いっぱい寝て、
まるで熊かと言われんばかりに冬眠準備をしています。

さてご飯を食べるときと同じように、歌う時は「口を大きく開けろ」と言われたことがありませんか?
学生時代は「だるいな〜」「空けても空けなくても変わんないでしょ」と思いながら聞き流していたのですが、
歌の勉強をし始めてやっと「なるほど」と腑に落ちたので、
今日は「口を大きく開ける意味」についてお話していきます。
滑舌が良くなるから
まず口を大きく開くと滑舌が良くなり、歌詞が聞き取りやすくなります。
やっぱり「言葉を伝える」ことが歌の役割なので、これが疎かになっては、歌らしくなくなってしまいます。
特に日本語は口をあまり開かなくても伝わってしまう言語であり、文化的にも「察する」が根付いているので、
聞き取れなくても何となく思っていることが伝わっていたりするんです。
そうすると、メロディーがついた瞬間「聞き取ってもらえない」という問題が起こりかねません。
口をしっかり動かして、誰にでも言葉が伝わるように歌ってみてください。

よく響くから
声はどこをどう辿っても、最終的には口の中で反響した音が出てきます。
トンネルや引越し前の部屋を想像していただくとわかりやすいかもしれませんが、
だだっ広い空間があると、声がよく響くイメージがありませんか?
どんなに小さな声でも、響いていれば大きく聞こえますよね。
つまり口の中の空間をしっかりとっていれば、小さい力でよく響き、無理なく歌い続けられるのです。
音程が安定するから
「ピッチ」が良くなります。
ピッチとは半音以下の音程のことです。
この時の「口を大きく開いて」は口角を上げるような動かし方のことを指します。
緊張して口角が下がっていたりすると、ピッチも下がります。
このタイプの方が非常に多いです。かく言う私もそうでした。
そんな時は力を抜いて自然な笑顔で歌ってみてください。
それだけで音程が安定します。
まとめ
滑舌が良くなって、響きも良くなって、音程感も良くなるなんて一石三鳥!
開かない理由がありません。
今まで納得できずに口を開かず歌っていたあなた!
ぜひ口を大きく開いて、歌ってみてください!
