WACCA MUSIC SCHOOL

講師ブログ

毎月講師会、研修、発表を行いより良い教え方を共有し、成果の感じられるレッスンを行えるよう努めています。

歌の上達は自宅から!声を出さずにできる集中トレーニング

こんにちは!ワッカ講師の細谷菜月です!

「歌が上手くなりたいけど、自宅で大きな声を出すのはちょっと…」

そんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。

特にマンションやアパートにお住まいだと、声出しはご近所への配慮が必要になりますよね。

でも安心してください!歌の上達に必要なトレーニングは、必ずしも大きな声を出すことだけではありません。

今回は、声をださない、自宅でもすぐにできる、歌の上達に直結する効果的なトレーニングをいくつかお伝えします。

どれも簡単に取り組めるものばかりですが、継続することで確かな効果を感じられるはずです。

ぜひ今日から生活に取り入れてみてください!

1. 歌の「芯」を作る:腹式呼吸の徹底

歌声の安定性と声量は、深い腹式呼吸が土台です。

声を出す前に、まずは息のコントロールを鍛えましょう。

腹式呼吸の分かりやすい練習方法

腹式呼吸は、お腹を風船のように膨らませたり、しぼませたりするイメージで行います。

姿勢: 仰向けに寝ます。

確認: 両手をおへその下に置きます。

吸うとき: 鼻からゆっくりと息を吸い込みます。お腹に置いた手が、ゆっくりと大きく膨らむのを確認してください。

(胸は少し動くくらいにして、無理に固めてしまう必要はありません。あくまで息を吸うとき、胸よりもお腹が動くような意識で行いましょう。)吸う時間は4秒程度を目安にします。

吐くとき: 口をすぼめて、細く長く、一定のスピードで息を吐き出します。

風船がしぼむように、お腹がへこんでいくのを手のひらで感じましょう。

吐く時間は吸う時間の倍以上(4秒で吸ったら8秒以上)を目指し、息をコントロールする力を養います。

この吸って吐くを繰り返すことで、歌に必要な息の量と持続力が格段に向上します。

毎日10回を目標に続けましょう。

2. 安定した声の「土台」:体幹強化プランク

「歌と筋トレ?」と意外に思うかもしれませんが、歌に必要なのは安定した体幹です。

特にプランクは、器具を使わずに自宅で体幹を鍛えられる、歌い手にとって非常に有効なトレーニングです。

場所も全く取らず、横になるスペースさえあればできます!

なぜプランクが歌に効くのか

歌唱中に声が震えたり、高音でふらついたりするのは、体幹が不安定で呼吸を支えきれていないことが大きな原因です。

プランクで鍛えられる筋肉は、腹式呼吸で取り込んだ空気を漏らさずにキープし、声として安定して出すための「コルセット」の役割を果たしてくれます。

プランクの正しいやり方

体勢: 床にうつ伏せになり、両肘を肩の真下に、つま先を立てて体を持ち上げます。

ポイント: 頭からかかとまでが一直線になるよう意識します。

お尻が上がったり、腰が反ったりしないよう、お腹に力を入れて体幹を意識しましょう。

(お腹の力が抜けてしまうと腰を痛める原因になる場合があります。)

呼吸: お腹に力を入れたまま、自然な呼吸を継続します。

無理に腹式呼吸を意識しなくて大丈夫です。

姿勢キープに集中してください。

時間: まずは30秒キープからスタートしましょう。

慣れてきたら徐々に時間を延ばします。

体幹が安定すれば、歌唱中の姿勢が崩れにくくなり、声の支えにもなってくれます。

さらに声に芯も生まれます。

3. 歌の「深み」を出す

声を出さないトレーニングの最後は、表現力を磨く「歌詞の読み込み」です。

ただ読むのではなく、その歌を歌う本人になっているつもりで想像を膨らませていきます。

これにより、あなたの歌は劇的に深みを増します。

表現力を高めるステップ

感情を書き込む: 歌詞の中で、特に感情が動いていると感じるキーワードやフレーズに印をつけます。

「この部分は喜び」「ここは切ない」など、主人公の心情を深く掘り下げましょう。

自宅で声を出せない時間も、この読解トレーニングで説得力のある歌声を育むことができます。

まとめ

ご紹介した腹式呼吸、プランク、歌詞の読み込みは、どれも自宅で手軽にできる、歌に直結する重要なトレーニングです。

とても地道なトレーニングですが、継続は力なり。

自宅でも小さな積み重ねで少しずつ、確実に上達していきましょう。

次に思い切り声を出せる機会には、きっとあなたの歌声に確かな成長を感じられるはずです。

まずは毎日5分からでも!

皆さんの上達を応援しています!

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