こんにちは!WACCA MUSIC SCHOOLの那須智華です!
本日はボカロっぽい曲の作り方についてお話していきます。
ボカロといっても様々なジャンルがありますが、今回は基本的な電子ポップ系のジャンルについてご紹介します。
電子ポップ系ボカロ
前回のブログでもお話ししましたが、近年のボカロ曲に多く見られる傾向として
・テンポが速い
・メロディ、リズムが癖になる
・ボカロにしか出せない音域や機械的な声
・ジャンルを組み合わせることができる
があります。
その中でも今回は「かっこいい×電子音」をベースに考えていきましょう♪
楽曲を構成しているもの
さあ作りたい曲の雰囲気が決まったらいよいよ楽曲制作を始めましょう。
まず楽曲を構成しているものとして主に必要なのが、
1.ドラム
2.ベース
3.コード(ピアノ・ギターなど)
4.ウワモノ(シンセ)
5.パーカッション
です。
今回のジャンルは主にベースやシンセを目立たせたいので、この二つの音作りが重要になってきます。
また、打ち込みで欠かせないのが MIDI(ミディ) という仕組みです。
MIDIは、音そのものではなく「どの音を、どんな強さで、どれくらいの長さで鳴らすか」といった“演奏の設計図”を記録するもの。
なので、同じMIDIデータでもピアノの音にしたりギターの音にしたり、あとから自由に差し替えることができます。
このMIDIを操作して打ち込み音楽を早速作っていきましょう!
ドラムとベースの打ち込み
ではまずドラムのリズムを決めましょう。
最近では裏打ちと呼ばれるリズムをよく聞きます。
ドラムの打ち込みの方法は様々ですが、
バスドラム→スネア→ハイハット→クラッシュ
の順で打ち込むのがシンプルでおすすめです。
ちなみにBPM(曲の速さ)は大体120以上にしておくと、ボカロ感が出やすいですよ!
裏打ちの場合、
1,2,3,4拍目にバスドラム
2,4拍目にスネア
1,2,3,4拍目の裏にハイハット
1拍目にクラッシュ
を配置します。
ここにさらにパーカッションも追加することにより、楽曲のサビ感や個性を出すことができます。
続いてベースも打ち込んでいきましょう。
キーはCメジャー、コード進行はAm→F→G→Cとしましょう。
今回は基本的なオクターブ奏法で鳴らしていきます。
オクターブ奏法を打ち込む時はまず、1小節ずつ8分音符で同じ音を打ち込み、その後2,4,6,8こ目の音を1オクターブあげるとすぐに完成します!
コード系楽器・シンセサイザーの打ち込み
コード系楽器として今回はピアノを打ち込んでいきます。(同じくコード進行はAm→F→G→Cとします)
MIDIデータを弾きながら打ち込めるMIDIキーボードを実際に叩きながら入力するのも可能ですし、1音1音マウスで入力も可能です。
コードが入力できたらいよいよシンセサイザーを打ち込んでいきましょう。
シンセサイザーも色々な使い方があるのですが、今回はウワモノとして、楽曲のエッセンス的な使い方をしていきます。
メロディの上から被せるいわゆる裏メロの役割をさせたい時、先程打ち込んだコードから音を選んで配置すると間違いありません。
また、パッド系のシンセでコードをなぞるだけでも一気に楽曲が華やかになるのでおすすめです。
今回はインスト(伴奏)の作り方について紹介しましたが、次回は曲のメイン、初音ミクの歌パートについても触れていこうと思います。
是非一緒に楽曲制作への第1歩を踏み出しましょう♪