こんにちは、wacca music school ボーカル講師の児玉です。
もうすっかり夏の香りがする季節になりましたね。
そろそろフェスなどを意識する頃ではないでしょうか?
暑い夏を感じながら、一緒にかっこよく音楽に浸りましょう。
音楽の聞き方
音楽は日常の様々な場面で使われています。
その音楽、勿体無い聞き方をしていませんか?
せっかく各楽器のプロが集まって奏でているのに聞き流してないですか?
特にプレイヤーとしてそこに参加しようとしたときには、まず「聴かないといけません。」
ちゃんと音楽を聴くためには、耳を育てる必要があります。
正しい聞き方をすれば、耳も子どもと同じように育てることができます。
段階を踏みながら一緒に育てていきましょう。
インスト(楽器隊)
まずは音楽を構成している楽器隊に耳を傾けましょう。
その曲では何の音が鳴っていますか?
ドラム?ベース?ギター?ピアノ?
まずは使われている楽器や音を探し出してみてください。
次にリズムパターンを把握しましょう。
ハイハットはチッチッチッチって鳴り続けてるなとか
バスドラムはハイハットの3個目の”チッ”と同時になってるなとか
それができたら音にのってみてください。
足や手など全身を使ってのってください。
足はどの楽器と同じリズムパターンですか?
手はどの楽器と同じリズムパターンですか?
しっかり把握してのっていきましょう。
もし余裕があれば、リズムだけでなく音色にも耳を傾けて見てください。
同じ楽器でもプレイヤーによって全く違う音になります。
慣れてくれば、それが人の声のように感情や表現を持っているように聞こえてきます。
ボーカル
ここまで来てやっとボーカルを聞きます。
テクニックとしてどう歌っているのか、感情としては何を伝えたいのか、
主にこの2点に注目して聞いてみてください。
歌詞と歌い方がちゃんとマッチしているか、していないなら何でなのか、
そのボーカリストの声色は何種類あるのか。
いろんな角度から聞いてみることが大事です。
ここの解釈は聞き手の感性に任されていることが多いです。
正解も不正解もないので、自由に解釈して充分に味わってください。
グルーブ
最終工程です。
グルーブを感じてください。
ここで言うグルーブとはノリの一個先のことです。
音楽の雰囲気やニュアンスのことですね。
バンドメンバー同士で同じ譜面をみているのにグルーブが違って
なんだか纏まらないことが多々あります。
そんな時は大概メンバー同士で同じ動きをしていないからです。
感じ方がバラバラになってしまっているんですね。
普段音楽を聞いてる時は、そのバンドに入ったつもりで体を動かしてみてください。
この体の動きや「一拍」という長さの中にあるスピード感、アクセントなどをしっかり感じてみましょう。
一気に没入できておすすめです。
プレイヤーは演奏中、言葉でコミュニケーションをとることができません。
目線や体の動きで息を合わせて演奏することで、「グルーブ」を作るんです。
なので身体で”こう演奏したいよ”を表現して伝えられるようにしているんですね。
それがグルーブになっていきます。
聞き手もその輪に入った時にやっと、その音楽を味わえるのです。
まとめ
しっかり聞ける耳を育てるためには「分析と反復」が欠かせません。
とても大変なように感じますが、多分やってる間にどんどん楽しくなってきて「気づいたら何百回と聞いていた」となるでしょう。
「聞ける耳」があるだけで、同じ曲が何回も新鮮に楽しめるようになっていきます。
ついでに歌も上手くなっちゃう。
ぜひお試しください。