あけましておめでとうございます!
WACCA MUSIC SCHOOL、DECO MUSIC SCHOOL講師の原田里奈です🌷
2025年も楽しく歌っていきましょう〜♪
よろしくお願いいたします✨
今回は腹式呼吸のメリットについて、さらに詳しく書いていきます!
前回のブログでは説明しきれなかった細かい部分を書いていきたいと思います〜
まず発声するときには
きちんと必要な筋肉が使えていれば問題ないのですが、
理屈を理解してからのほうが上手くできる!という方は
ぜひ読んでみてください♪
ざっくり前回の復習
まずはざっくりと前回のブログに書いた内容をおさらいします。
腹式呼吸のメリットとして、
・息を吐く量が安定しやすい
・胸式呼吸よりも声に悪い影響を与えづらい
という部分をお伝えしました。
今回のブログでは、上記のポイントについて
さらに詳しくお伝えしていきます😊
まずは呼吸のシステムを理解!
まずは呼吸したときに私たちの体内で
何が起こっているかを理解してみましょう♪
まず、肺という臓器は自力で伸び縮みすることはありません。
肺の下側にある横隔膜が、肺を上に押し縮めたり、下側に膨らめたりして
呼吸しています。
あとは補助的に、肋骨付近の筋肉が
肋骨を上側に広げることで
肺を上側に広くすることもできます。
…これだけです。
当たり前ですが、腹式呼吸をしても胃や腸では呼吸できません。
呼吸ができるのは肺だけです!笑
その肺をどの方向に広げるかというのが
胸式呼吸と腹式呼吸を分けるポイントです😊
それぞれの呼吸法の特徴
斉田晴仁さんが書かれた「声の科学」という本で、
①上部胸式呼吸(肺が上に広がる)
②下部胸式呼吸(肺が前に広がる)
③下部胸式&上部腹式呼吸(みぞおち周辺)
④腹式呼吸(へそ周辺)
⑤下部腹式呼吸(下腹)
の5パターンに分けて、MRIを使ってそれぞれの呼吸のときの体内の動きを比較されていました。
まず肺活量を比較すると
③④が肺活量が多いという結果でした!
これは歌の際に息が長く持つので大きなメリットになります😊
次に喉(喉頭)の位置について。
①②では肺を上側や横側に広げて息を吸うため、
その動きに合わせて喉(喉頭)の位置も高くなります。
歌う時には喉の位置がとても重要ですが、
これが高い位置のままロックされてしまうと
歌声のコントロールが効きづらくなってしまいます。
これは、歌うときには適していない呼吸法となりますね。
③④⑤では肺の下側にある横隔膜が動いて
肺を下側に広げて息を吸うため、喉(喉頭)の位置は低く
歌声のコントロールがしやすいという結果になりました。
これらを踏まえると、
肺活量と歌声への影響という観点で考えると
歌唱時には③④がおすすめという結果になりました。
ただし④は速いテンポの対応が難しいため、ゆっくりな曲では④でも可、速い曲では③を使うのが良さそうです♪
まとめ
今回は腹式呼吸が実際どのように歌唱に役立っているのかを書いてみました。
文章だと難解な部分もあるので、まずは実際に試しながら
慣れるまでたくさん練習してみましょう😊
レッスンにお越しいただける方は
ぜひ一緒に実験しながら腹式呼吸を覚えていきましょう♪
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