waccaミュージックスクールで演技講師をしている矢野衣千佳です。
最近は、事務所所属オーディションを控えている生徒さんが増えてきていて、レッスンでオーディション対策を行う事が多くなっています。
演技理論に関する書籍は、探せば色々ありますが、オーディションに関する情報は、なかなか表に出てきませんよね。
そこで今回は、日々のレッスンの中で私が生徒さんにお伝えしている、オーディションで勝ち残るポイントの一部をご紹介したいと思います。
まずは書類審査を突破せよ!
オーディションは当然ながら一番最初に書類選考があります。
言わずもがな、書類審査に受からなければ面接はしてもらえません。
どんなに素晴らしい演技力や魅力があっても、面接に呼んでもらえなければそれを伝える事は出来ないのです。
なので、まずは書類審査を突破する事が第一関門です。
写真が命
書類審査で一番大事なポイントは写真です。
大手事務所は、毎日膨大な数の応募がやってきます。何千、何万と数え切れないはずです。
以前大手事務所のスタッフをしていた方から聞いた話では、最初はパッと見た瞬間の写真だけで有り無しを選別し、その後は有りに振り分けられたプロフィールに目を通して面接に呼ぶか呼ばないかを決めるそうです。
事務所によっても選考方法は様々だとは思いますが、大前提として事務所のカラー(ブランディング)がそれぞれ事務所ごとにあるので、応募者のビジュアルが事務所のカラーに合っているかどうか?どんな雰囲気の人物か?を見極めるために写真は重要な選考材料です。
一番重要と言っても過言ではありません。
さて、そんな宣材写真で他と差をつける方法は…
写真スタジオ、またはプロのカメラマンに撮影してもらう事です。
スタジオ選び
写真スタジオもあれば、フリーのカメラマンさんに直接依頼をして公園等の屋外で撮影してもらうスタイルもありますが、基本的にどちらでも問題ありません。
ここで大事なポイントは、プロのカメラマンと言ってもピンからキリまでいらっしゃるので、サイトに掲載されているサンプル写真のクオリティを必ずチェックして、自分が求めているプロフィール写真を撮ることが出来そうかどうかを見極めてください。
そして、もしお金に余裕があるならば、ヘアメイクのプランは絶対つけた方が良いです。
(ヘアメイクプランがあるのは基本的にスタジオです)
たかが髪の毛のブローだけだとしても、自分でやるのとヘアメイクさんがするのでは雲泥の差です。
また、ヘアメイクさんがいれば撮影中に髪の毛の乱れを随時直してくれるので、どのショットも完璧な状態で写る事が出来ます。
ただし、ここでも落とし穴があります。プロのヘアメイクさんといえどもピンからキリまで。
事前にイメージを伝えていても、自分が理想とするヘアメイクをしてくれるかどうかは、当日になってみないとわかりません。
万が一失敗された時の事態に備えて、私物のメイク道具を持参することをお勧めします。
納得いかないメイクをされた場合、遠慮なく自分でメイクを直してから撮影に挑みましょう。
ヘアメイクで失敗を避ける一番の方法は、ヘアメイクを売りにしている写真スタジオを選ぶ事です。
プラス料金を払えばメイクさんを指名する事が出来るスタジオもあるので、まずは色々な写真スタジオを検索してじっくり選びましょう!
くれぐれも、家から近いから、安いから、という理由で写真スタジオを選ばないように…。
この写真は、私が現役の時に使用していた宣材写真です。
スタジオのオーナーは、某有名女優の専属ヘアメイクとしても活動している方で、撮影当日はヘアメイクと撮影を一人で担当してくださいました。
私は左右の二重の幅が違うのですが、説明していないのに一瞬で見極めて、メザイクを施して下さった時は大変感激した事を今でも覚えています。
セルフ写真スタジオもアリ!
ちゃんとした写真スタジオでヘアメイクさんをつけて、それなりのクオリティの宣材写真撮影をするとなると、平均相場はだいたい3万円〜になります。
もし予算が合わない場合は、セルフ写真スタジオもアリだと私は思っています。
この写真は、今年セルフ写真スタジオで撮影したものになります。
体感的にセルフのクオリティは、値段相応という感じです。
セルフ写真を撮影するスタジオの場合、平均予算は40分4千円〜と、リーズナブルな金額で気軽に撮影する事が出来ます。
ちなみに私は15分2千円で撮影しましたが、初心者の方は40分の枠で撮影する事をお勧めします。
デメリットとしては、
- ・ポージングの指示をしてくれる人がいない
- ・セルフタイマーのリモコンを自分で押すので、短い数秒の間で表情ポージングを作らなければならない(誰かにシャッターを押してもらうのもOKなお店もあります)
- ・カメラの位置が固定
- ・照明の位置が動かせない
- ・レフ板がない
などですが、スマホで簡易的に撮影した写真よりもプロっぽい写真に仕上がるのと、審査員側からみても、オーディションのために(自分という商品を売り込む為に)わざわざお金をかけて写真を撮りに行った!という本気度や努力が伝わってくるので好印象です。
デメリットを最小限にするために、ポージングはあらかじめ家で練習をして、このポーズで撮ると決めて行く、白い服を着て顔色を明るく見せよう、など工夫と準備をしっかりして行く事も大切です。
最後に
書類審査はオーディションの最初の壁ですが、正しい対策をすれば必ず突破することが出来ます。
自分の魅力を最大限に伝えるために、妥協せずに良い写真を撮りましょう。
“`