こんにちは!
WACCA MUSIC SCHOOL の日越真捺(ひごしまな)です。
主にボーカルコース、ミュージカルコース、プロミュージカルコースを担当致します。
今回のブログは「録音を聞く大切さ」についてお話ししていこうと思います!
(トップの写真は10月のライブのお写真です!)
皆さんは、自分の歌声をきちんと聴いていますか?
ボイストレーニングをしている人や、舞台に立っている人なら一度は「録音を聴きなさい!」と言われた経験があると思います。
でも、ただ先生から言われたから録るだけでは、録音の本当の価値には気づきにくいんです。
今日は、普段のレッスンでも大切にしている “録音を聴く意味” を、もっとわかりやすくお話しします!

※私は常に、必要なものだけ残しても、これくらいの録音があります!笑
録音を聴くと、何がわかるの?
歌の録音を聴くことには、技術向上のためだけではなく、もっと大きな意味があります。
歌というものは、その瞬間の呼吸・心情の動き・身体のコンディションのすべてが溶け合った時に生まれます。
同じ曲を同じように歌っているつもりでも、毎回まったく違う歌になるのが、歌の面白さであり、難しさでもあります。
この変化や曖昧さを記録してくれるのが、録音です。
歌っている最中は一生懸命で、自分のクセには意外と気づけません。
例えば、緊張すると語尾が急ぐ、苦手なフレーズの前で息が浅くなる、自信がないところで声が細くなる…なども、録音を聴き返すとすぐにわかります。
「ここ、不安そうに聞こえるな」「ここで遠慮してるな」と気づけるだけで、改善のスピードが一気に上がるんです。
レッスンでも、ただ口頭で指摘するより、録音を一緒に聴いて説明すると、生徒さんの理解度が全然違うなと、感じます。
録音は“粗探しの道具”じゃない
録音=欠点探しの時間、と思われがちですが、むしろ私は録音を聴くことで 自分の良いところをしっかりと知ってほしい と思っています。
「この声、思ったより好きかも!」「ここ、自然に表現できてる!」「このニュアンス、歌っている時は上手く行かないと思っていたけど、意外といいのでは?」など、様々な発見があなたの魅力をさらに伸ばしてくれます!
自分の良さって、自分では本当に気づきにくいんです。
だからこそ、録音が必要なんです!

最後に
録音を聴く時間は、冷静に自分自身と向き合うためのもの。
苦手なところも、良かったところも、全部ひっくるめて 、今の自分の歌なのです。
うまく歌えていたかだけではなく、どんな気持ちで歌っていたのか、どう表現したかったのかを確かめるために、録音とうまく付き合ってみてくださいね!
それではレッスンでお会いしましょう!
日越真捺
