こんにちは。
WACCA MUSIC SCHOOLで、がなり・デスボイスコースの担当講師をしております、河本です!
今回は「デスボイス」習得のために必要な練習やそのステップをご紹介していこうと思います。
(そもそもデスボイスってなぁに?という方は、デスボイスとは? を確認してみてくださいね✏️ )
デスボイスの発声に必要な2つの基礎練習
「デスボイス」という発声方法は、その特殊性ゆえにすぐには習得が難しいものです💭⸝
デスボイスを習得するために大切な基礎練習が2つあると私は考えています。
まず、デスボイスは肺活量が命です。
ある程度の息を吐く力がなければ発声はできないと言っても過言ではありません。
なぜなら、仮声帯を振動させるためには多くの空気を一気に送ることが必要となるからです。
そのために、普段行っている胸式ではなく、腹式呼吸を身につけておく必要があります。
私がオススメする腹式呼吸の練習方法はこちらです⬇️
① テンポ60
8吸、8止、8吐、8止 ×2
それぞれ8カウント分、息を吸い、止め、吐き、止めるのを2回連続で繰り返す練習です。
ポイントとしては、吸ったり吐いたりする空気量は8カウント常にムラなく一定にすること。
(吐き終わりそうにないので最後に一気に吐き出す等がないように!)
吸う時は肺がいっぱいになるまで吸いきる、かつ吐く時は肺が空っぽになるまで吐ききること。
② テンポ60
2吸、16吐
2吸、32吐
まずは1つ目を試してみましょう。
2カウント分でできるだけ空気を吸って、16カウント分吐く練習です。
ポイントとしては前述したのと同じように、吐く息はムラなく一定にすること、カウント内で吐ききることです。
肺活量に自信がないよ〜💦という方は、テンポを~90まで調節するとやりやすくなると思います!
逆に余裕だぜ✨️という方は、吸気を2カウント分から1カウント分にしてみてください。
かなりキツいです。
この2つの練習は単純に肺活量を増やすだけではなく、自分が行う腹式呼吸でどのようにして空気を扱っているかをきちんと把握する練習にもなります。
デスボイスの発声には、歌うよりもっと大量の空気が必要になります。
実際に、デスボイスが上手く使えない方は空気の量が足りてない場合が多いです。
イメージとしては、目の前に20本ロウソクがささったケーキ🎂があるとして、一気にフーーッと消すくらいの思いきりの良さが必要だと言われています!
次に、声帯閉鎖です。
デスボイスは「仮声帯」という部分を振動させて、地声に歪みをかけています。
上記したように地声を出しながら+大量の空気を通して「仮声帯」を鳴らしたままにするのは相当なる声帯のインナーマッスルが必要です💪
その筋肉を鍛えるために必要な練習が声帯閉鎖のトレーニングのひとつ、「エッジボイス」です。
ア゛〜〜〜〜〜 という感じで、よく「呪怨の声」とか言われる発声です。
やり方の1つとしては、自分のいちばん低い声を出そうとした時に出る、ザラザラしたような音です!
文章では伝わりづらいのでYouTube等で検索して実際に聴いた方が理解できるかもしれません…👂
よく、デスボイスはエッジボイスから呼気量を増やせば発声できるようになる、という勘違いがありますが、この2つは直接的には繋がらないので注意しましょう。
しかし、エッジボイスがデスボイス習得のために必要なことは確かです!!
デスボイスは発声ができるようになっても気が抜けない?!
なんかデスボイスっぽい声が出せるようになったかもしれないぞ…?となったとしても、先に困難はたくさんあります。
デスボイスは見かけによらず、繊細な発声方法なのです。
ただ発声できたからといって、今すぐに曲に乗せて本家通り出せる人はかなり少ないと思います。
なぜなら、言葉を発すると喉や口腔の形が崩れてしまって、すぐ仮声帯による歪みが解けてしまうことがあるからです!
そのために、下記のように順を追って練習することをオススメします⬇️
①デスボイスで五十音を言う
②単語を読む
③文章を読む
④曲の速さに合わせて読む
以上ができることで、デスボイスの発声方法や音質を本家に寄せるように練習してみる、という段階にいけるといった具合です。
ですが、そこをクリアして曲に合わせてデスボイスが出せるようになったとき、歌うときとはまた違った気持ちよさがあります!
できるようなった暁には、きっとそれに虜になるでしょう✨️
おわりに
本日は、デスボイスを習得するために必要な基礎練習、そして発声できてからも更に上達するために必要な練習をご紹介しました!
かっこよくて大胆に見えるデスボイスですが、習得には地道な練習が必要になってくるのです。
意外ですよね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう👋