こんにちは!
WACCA MUSIC SCHOOLの湊陽奈です。
今日は「楽譜を読むことって、そんなに大事?」っていうテーマでお話しします。
■ 楽譜は“作者からの手紙”みたいなもの
楽譜って、ただの記号の集まりに見えるかもしれないけど、実はものすごく大事なことが詰まってるんです。
音の高さや長さ、リズムだけじゃなくて、「どんな気持ちで」「どんな風に」歌うのかっていうヒントも、ちゃんと書いてあります。
私はよく「楽譜は作曲家からのラブレター」って言ってます。
それを読まずに歌うのって、手紙を読まずに返事しちゃうようなものかもしれません(笑)
■ 耳で覚えるだけじゃもったいない!
「耳コピ派なんです」っていう人、たくさんいます。
もちろんそれも素晴らしい能力!
かつての私もその一人で、自分の感覚を信じて音楽と向き合ってきました。
だけど、楽譜を読むと、耳だけじゃ気づけないことがいっぱいあるんです。
たとえば、次にどんなコードが来るのかとか、どこにブレスを入れたら自然かとか。
そういうのは、目で見てわかる情報なんですよね。
楽譜を読めるようになると、音楽の「裏側」まで見えてくる感じ。
より深く、自由に表現できるようになります。
■ 現場で「読める人」は信頼される
もう少し突っ込んだ話をします。
プロの現場では楽譜が読めるだけで「安心される」んですよね。
ミュージカルの現場では、稽古の中でお芝居やステージングを作っていくなかで、急な変更とか、テンポの指示とか、現場ではいろんなことが起きるけど、
楽譜が読める人は、その場で対応できる力がある=「一緒に仕事しやすい人」と思ってもらえる。
これって、オーディションや現場での大きな強みになります。
※写真は、ミュージカル「イリュージョニスト」の作曲マイケル・ブルース。世界を飛び回り、数々の舞台作品やテレビドラマの音楽を手掛ける作曲家です。
■ 音楽へのリスペクトを込めて
そして何より、私は「楽譜を読む」って、音楽に対するリスペクトだと思ってます。
作曲家や編曲家が丁寧に書いてくれた一つひとつの音符にちゃんと目を通して、 「この音にはどんな意味があるんだろう?」って考えること。
それが、歌う側としての“礼儀”のような気がするんです。
楽譜って、最初はとっつきにくいかもしれないけど、 慣れてくると「音楽の世界が広がって見える」ようになります。
一つ読めるようになるたびに、新しい景色が見えてくる。
ちょっとずつでもいいから、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
WACCA MUSIC SCHOOLで担当させていただいている方々も、「ドレミ読んだことない」というところから少しづつ楽しみながらレッスンしています♪