WACCA MUSIC SCHOOL

講師ブログ

毎月講師会、研修、発表を行いより良い教え方を共有し、成果の感じられるレッスンを行えるよう努めています。

デスボイスって、なぁに?

はじめまして!

WACCA MUSIC SCHOOLの河本芽里(かわもとめり)と申します。

初めてのブログということで、まずは軽い自己紹介からしていこうと思います♪

私は12歳からアコースティックギターで弾き語りを開始後、中学でエレキギター・ベースを始め、高校から大学までずっとバンド活動をしてきました。

ベースボーカルを務めていたオリジナルバンドでは作詞作曲も担当しており、高校時代、公式の都大会で優秀賞を受賞したこともあります。

WACCAでは、ベースやボーカル、弾き語りレッスンの他、特殊な発声としてがなり声・デスボイスレッスンを担当させていただくことになりました!

なので、第1回目のブログではまずはレッスンで扱う「デスボイス」の定義や仕組みについてまとめていこうかなと思います💡

デスボイスって、なぁに?

一般的に、「ダミ声」などと呼ばれるデスボイス。

日本のアーティストだと、マキシマム ザ ホルモンのダイスケはんさんとか、SiMのMAHさんとか、Fear,and Loathing in Las VegasのMinamiさんがデスボイスを使っています。

最近ではなんと、あのちゃんと幾田りらちゃんのコラボ楽曲『絶絶絶絶対聖域』でもサビ終わりのフレーズにデスボイスを混ぜていました。

個人的にはかなり衝撃的でした!

デスボイス・シャウト・スクリームなどは様々な呼び方があるのですが、それらは「歪み(ひずみ)がかかった声」を指しています。

歪みとは、簡単に言うと「ノイズが乗った音」です。

例えば、電話しているときに大きな声を出すと少し割れてノイズが乗り、潰れているように聞こえます。

デスボイスでは声に意図的にノイズを乗せることで歪ませ、その特殊な声色を作っているのです!

歪んだ声ってどう出しているの?

では、その「歪んだ声」はどう出しているのでしょうか。

まず、普通の声は喉にある実声帯が振動して出ています。

歪み声は、その声帯に加えて「仮声帯(かせいたい)」と呼ばれる部位を振動させることで、声全体にノイズを乗せています。

つまり、デスボイスは元々発声している地声のうえに、仮声帯によってエフェクトをかけている状態なのです!

(エフェクト=例:エコー、ロボット声のように、音色の全体にかかる効果のこと)

歪み声と振動する仮声帯の関係については、音声医学専門家かつ音声研究者であるLeeさんの動画が見やすく分かりやすいので、是非参考にしてみてください。

歌っているときにピタッと閉じているのが実声帯で、そのすぐ手前が仮声帯になっています。

※内視鏡で撮った映像が流れるので、苦手な人は注意です!

デスボイスの間違った偏見 【2選】

デスボイスはその特殊性から、偏見が生まれがちです。

下記でそのうちの2つを解決したいと思います↓↓↓

まず、デスボイスは選ばれし人が出せる声なのではないか?という疑問。

A. 全くそんなことはありません!!!

仮声帯の鳴る感覚を掴んで練習していけば、誰にだってできるものになっています。

また、デスボイスについて、音が潰れて聴こえることや唸り声のように聴こえることから、多くの方は「デスボイスを出しているときは喉が痛いのではないか?」という疑問を持っているのではないでしょうか?

A. 全くもってそんなことはありません!!

実声帯と仮声帯は、どちらも痛覚はないのです。

普通に喋っているときに喉が痛くならないように、あるいは正しく歌えているときに喉に違和感がないように、正しくデスボイスを出せていれば喉の痛みも痒みも違和感も全くありません。

練習を重ねていけば誰でもできる上に、喉も痛めることがない、とてもかっこいい発声方法なのです!!!

おわりに

今回は「デスボイス」という特殊発声について、まずはその定義と仕組みのご紹介、そして偏見を解決していきました♪

ひとくちに「デスボイス」といっても、実は様々な音楽シーンで使われているんですよ!

Adoさんや優里さんが使う「がなり」も、同じく仮声帯を使っている、いわば「デスボイス」の種類だと言えることもできます。

ということで、次回はその「がなり」についてご紹介していこうかなと思っております!

それでは、また次の記事で〜👋

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