WACCA MUSIC SCHOOL

講師ブログ

毎月講師会、研修、発表を行いより良い教え方を共有し、成果の感じられるレッスンを行えるよう努めています。

緊張が歌に及ぼす影響

こんにちは!

WACCA MUSIC SCHOOL の日越真捺(ひごしまな)です。

主にボーカルコース、ミュージカルコース、プロミュージカルコースを担当致します。

今月は〝緊張が歌に及ぼす影響〟について、お話しして行こうと思います!

なぜ緊張するのか

歌う時に緊張してしまった経験、1度はあるのではないでしょうか。

私も何度本番を経験しても、毎回しっかりと緊張してしまいます(笑)

では、そもそもなぜ歌う時に緊張をするのかを、みていきましょう。

1.歌唱力や自分の声に自信がなく、他者に評価されることへの恐れがあるから

2.失敗するのが怖いから

3.大勢の前でのパフォーマンスに慣れていないから

4.最高なパフォーマンス(完璧)を目指してしまうから

5.練習不足だから

簡単に理由を5つ挙げてみましたが、思い当たる点はありましたか?

緊張による身体の変化

次に、緊張をすると声帯や体にどのような影響を与えるのかみていきましょう。

1.筋肉が緊張する

緊張状態になると、喉の周囲の筋肉が硬くなることがあります。

この筋肉の緊張は声帯にも影響を与え、発声がしにくくなる原因となります。

2.呼吸が浅くなる

この状態では声を安定させるために必要な十分な息を供給できなくなり、声が不安定になったり震えたりすることがあります。

4.声帯の動きが制限される

声帯は通常、適切な張力で振動し音を生み出しますが、緊張によって周囲の筋肉が固くなると、声帯の動きが制限され滑らかな振動が妨げられます。

その結果、声の質が低下し、詰まったような響きや不安定な音色が生じます。

5.音域の狭まる

声帯の柔軟性が失われると、高音や低音を出すのが難しくなります。

特に高音を出す際には声帯が伸びる必要がありますが、緊張によりそれができなくなることがあります。

6.声の震え

緊張による筋肉の制の失調で、声帯が不安定に振動することがあり、声が震えて聞こえることがあります。

これにより、話し声や歌声が不安定になり、感情の動揺もさらに強調されることがあります。

緊張を和らげる方法3選

緊張は歌唱においていい影響がない事が多いのが分かって頂けたと思います。

続いては、その緊張をほぐすやり方を3つご紹介します!

1. 深呼吸と腹式呼吸

声帯が緊張しているときは、まず呼吸を整えます。

腹式呼吸を意識して、ゆっくり深く息を吸い、吐き出しましょう。

息を吐くときに「はあ~」と優しく声を出すと、喉の緊張が徐々に和らぎます。

2.ハミング(鼻歌)

軽く口を閉じて、「mmm』という音を出しながらハミングします。

この振動が声帯を優しく刺激し、リラックスさせます。

息をスムーズに流しながら行うのがポイントです。

3.リップトリルとタングトリル

・ 唇を震わせでブルルル」と音を立ててみてください。

これをする事によって、声帯に力が入りすぎるのを防ぎます。

※このアザラシようにリラックス出来たらいいですね(笑)

緊張を抑えて歌えると、どうなるのか

最後にその緊張を抑えて歌えると、どうなるのかみていきましょう!

1.声の質が向上する

緊張を抑えることで、喉や声帯が自然な状態に戻り、滑らかな声の出し方が可能になります。

声の響きがクリアになり、音程も安定します。

2.音域が広がる

リラックスした状態では、声帯の柔軟性が高まり、高音や低音を無理なく出すことができます。

これにより、表現力豊かな歌唱が可能になります。

3.声が長時間持続する

喉に過度な力を入れずに発声することで、声帯への負担が軽減され、長時間歌っても声が疲れにくくなります。

4.表現力が豊かになる

緊張が和らぐと、声をコントロールしやすくなり、感情を込めた歌唱がしやすくなります。

緊張を克服することは、技術面や精神面の成長にも繋がります!

緊張を楽しみながら、歌えるのいいですね!

それでは、レッスンでお会いしましょう!!

日越真捺

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