こんにちは!
吉祥寺のZIGZAGと、銀座のWACCA、2つのMUSIC SCHOOLで DTM講師をしている難波です。
コード進行を決めるには
曲を作っていてぶつかる壁のひとつに、コード進行の作り方がわからない、というものがあります。
コードの種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない。
なんとなくメロディは浮かぶんだけどそれにコードを合わせることができない。
作っているうちにどんどん変なコード進行になっていって収拾がつかなくなってしまう…
そういった事態を避けるために、まずは
定番のコード進行を使う
自分でコード進行を作ろうとせずに、今あるコード進行を借りてくるという手があります。
現代音楽においてコード進行はある程度パターン化されていて、特にポップスで使われるコード進行は大まかにいくつかのパターンに分けることができます。
一見複雑に見えるコード進行も、最初は図のような簡単なコード進行を元に変形したものが大半です。
コード進行は曲の大きな雰囲気を決定づけるため、参考曲に雰囲気を寄せるのであればまずはコード進行を真似するところから始めるのがオススメです。
1から曲を作り始める人はまず”定番”のコード進行を覚えておいて、その上にメロディを乗せられるようになるのがいいでしょう。
たとえコード進行に個性がなくても、メロディやアレンジなど他の要素に力を入れることで特徴的な音楽は作ることができます。
代理コードを使って変化をつける
しかし、ずっと同じコード進行ばかりで曲を作っていてはしだいに飽きてしまいますね。
そこでコード進行を色付けする手段として『代理コード』という考え方があります。
代理コードとは、元のコードに対して共通する構成音が多いコードや、役割が同じコードなどのことを言います。
元のコードと構成が近いため、コード進行の大まかな雰囲気を壊さずにコードに色付けすることができます。
しかし、多用しすぎると元のコード進行の雰囲気を損ねてしまうため注意が必要です。
コードの繋ぎ目を埋めて手数を増やす
上記の代理コードは元のコードを入れ替える手法だったのに対し、コードの手数を増やす手段としてセカンダリードミナント、クリシェ、平行和音などがあります。
これらの手法はダイアトニックでないコードを組み込むため、やりすぎると調性感が失われてしまう上にメロディとの兼ね合いもあるためかなり繊細な扱いが要求されますが、うまくコード進行に組み込めれば絶大な効果を発揮します。
サビの直前やセクションの折り返し地点など、まさにここぞ!という時の必殺技です。
耳で聞いて確認する
ここまでコード進行を色付けする手法をいくつか紹介してきましたが、最後には必ず自分の耳で音を聞いてコード進行に違和感がないか確認してください。
理論ばかりが先行して魔改造されただけの、キレイに響かないコード進行になってしまってはただの頭でっかちです。
定番のコード進行はそれだけ説得力があるから定番なのです。
コード進行は1から自分で作ろうとせず、今あるものや有名な進行をもとに発展させていくことが上手なコード進行を作るコツなのです。
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