吉祥寺のZIGZAGと、銀座のWACCA、2つのMUSIC SCHOOLで DTM講師をしている難波です。
まず最初にリファレンス(参考楽曲)を立てる
作曲をするにあたってまず1番最初にしなければいけないことは、リファレンス(参考楽曲)を立てることです。リファレンスを立てることで、自分がどんな音楽を作りたいのかを実際に音で認識することができます。また、曲を進めていくうちに方向性が迷子になることが多々あります。そういった時に、原点に立ち返ることのできる道しるべになるのがリファレンスなのです。
もしあなたが初めて作曲をするのであれば、「こんな音楽にしたい」「こんな曲を作りたい」と思える曲を1曲決めましょう。そして、その曲からコード進行を丸ごと借りてきます。
実は、音楽においてはメロディや歌詞にはそれぞれ著作権がありますが、ハーモニーやコード進行には著作権がありません。
なので難しい音楽理論の勉強なんてしなくても、すぐにプロと同じものを使って参考にしたい曲の雰囲気を借りてくることができるのです。
リファレンスのリファレンスを追う
少し進んだ話になりますが、参考にしたいアーティストが影響を受けたアーティストを参考にするのもいいでしょう。より大元を辿ることで、参考にしたい曲調に似すぎることを防ぎ、オリジナリティを保ちやすくもなります。
音楽の流行にもリバイバルがあります。
例えば、少し前から韓国では1970〜1980年代の日本のシティポップが再評価され、その要素が取り入れられたK-POPソングも出てきました。日本のシティポップをもとに、現代的なアレンジや音色で作り直したような曲調のものがよくみられます。
また、参考楽曲に曲調や要素が近い曲を2〜3曲ほど合わせて参考にすることで、1つの楽曲に似すぎるという事態を防ぐことができます。
音色やミックスも参考にできる
リファレンスは曲作りの観点だけでなく、ギターやシンセサイザーなどの音色、また曲全体の音像やミックスバランスなども参考にすることができます。特にミックスなどは”正解”の見えない作業になるため、足がかりとしてはリファレンスが最適です。
シンセサイザーの音色なども、リファレンスをマネして作ったものを一度プリセットに登録しておけば、いつでも使いたい時に使えるようになります。
もちろん、曲作りのリファレンスとは別に、音色だけ、ミックスだけのリファレンスを用意するのもいいでしょう。
プロの成果がスマホでいつでも聞ける時代
最近ではサブスクの配信やYouTubeなどのアプリによって、スマホが1台あれば聞きたい時にいつでもすぐ音楽を聞ける時代になりました。昔と違って1曲1曲CDを買ったり、お金を払ってライブを見に行く必要なくプロの技術を何度も聞き直すことができます。
特に、初めて音楽に触れるのであれば先人の知恵や知識を活かしていくのは大切になります。
例えばの話、学校の数学のテストを解く時に、自分で1から公式を編み出す人は滅多にいないと思います。
それと同様に、コードや音色などマネしても問題ないものはどんどんマネしていくことが、DTMの上達の秘訣なのです。
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