WACCA MUSIC SCHOOL

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【裏声が弱い・細い人へ】響く裏声を育てるボイトレの基本

こんにちは!

WACCA MUSIC SCHOOLです!

歌っていると、

「裏声になると急に弱くなる」

「細くて頼りなく聞こえる」

「息っぽくて歌に使いにくい」

そんな悩みを感じることはありませんか。

裏声の悩みはとても多いです。

そして多くの方が、「裏声はもともと弱いもの」とか、「地声より細くて当たり前」と考えています。

もちろん、地声と裏声はまったく同じ質感ではありません。

ただ、弱い、細い、息っぽいと感じる裏声のすべてが、仕方のないものというわけではないです。

実際には、裏声が弱い方の多くが、声そのものの問題というより、呼吸の流れ身体の使い方の影響を強く受けています。

だからこそ、仕組みを知ると、裏声の見え方はかなり変わります。

裏声が弱く感じるときも、まず見たいのは声そのものより、呼吸と身体の状態です。

今回はまず、弱い裏声にどんな特徴が多いのか、そしてなぜ裏声が息っぽくなりやすいのかを、できるだけわかりやすく整理していきます。

弱い裏声に多い特徴

「裏声が弱い」と感じている方の状態を見ていくと、実は悩み方にはいくつか共通点があります。

単純に音量が小さいというだけではなく、

・細くて頼りない
・息っぽくて輪郭がない
・少し長く伸ばすとすぐ不安定になる
・高い音には行けるけれど歌に使いにくい
・地声から切り替わった瞬間に急に弱く聞こえる

といった形で感じている方がとても多いです。

つまり、裏声の悩みは「出るか出ないか」だけではありません。

出てはいるけれど、歌に使えるほど安定しない。響きが育たない。存在感が足りない。そうした悩みとして現れることが多いのです。

ここを整理することはとても大切です。

なぜなら、ただ「裏声が苦手」とまとめてしまうと、本当に見直したい部分が見えにくくなるからです。

弱いのか、息っぽいのか、すぐ消えるのか、切り替わった瞬間だけ急に頼りなくなるのかによって、身体の中で起きていることも少しずつ違います。

息っぽくて輪郭がぼやけやすい

弱い裏声にとても多いのが、息っぽさが強いことです。

声は出ているけれど、音としてまとまる前に空気が前へ抜けてしまい、輪郭がぼやけやすくなります。

すると、聞こえ方としても「裏声が細い」「頼りない」「歌に乗りにくい」という印象になりやすいです。

このタイプの方は、自分では比較的楽に出せている感覚があることもあります。

苦しくはないけれど、音に芯がない。響きが育たない。ロングトーンになると余計に不安定になる。そうした状態が起こりやすいです。

ここで大切なのは、やさしい声と、息が抜けすぎている声は同じではないということです。

やわらかい裏声は良い表現にもつながりますが、呼吸だけが先に出てしまう状態になると、歌としては支えにくくなります。

少し伸ばすだけで不安定になりやすい

裏声が弱い方は、短く出すだけなら何とかなることがあります。

けれど、少し長く伸ばそうとすると、急に揺れる、薄くなる、途中で消えそうになる、ということが起こりやすいです。

これはとてもわかりやすい特徴です。

なぜなら、瞬間的には出せても、少し保とうとしたときに、呼吸の流れや身体の状態がそのまま表れやすいからです。

裏声が安定している人は、強さはそれほどなくても、ある程度保っていられます。

一方で、弱い裏声は、少しの時間でも形を保つのが難しくなりやすいです。

そのため、「出ること」と「使えること」は同じではない、という見方が大切になります。

地声から切り替わった瞬間に急に弱く聞こえる

もうひとつ多いのが、地声から裏声に変わった瞬間だけ急に頼りなくなることです。

低いところは比較的しっかりしているのに、ある高さを超えた途端、急に薄くなる。音色が変わりすぎる。歌の流れが切れて聞こえる。こうした悩みはとても多いです。

この場合、裏声が単独で弱いというだけではなく、地声との落差が大きいことも問題になっています。

つまり、裏声そのものの弱さと、切り替わりの不安定さが重なっている状態です。

そのため、本人には「裏声が使えない」と感じられやすくなります。

ただ実際には、裏声が完全に悪いのではなく、裏声側の土台が弱いために、地声から移った瞬間の差が大きく聞こえていることがあります。

弱い裏声の人ほど、身体を固めてしまいやすい

裏声は地声より軽い声なので、「力を入れていないつもり」の方も多いです。

ですが実際には、裏声が弱い方ほど、少し高い音に行くときに首元、喉元、顎、口まわり、顔まで固まりやすいことがあります。

この反応は無意識に起こることが多いです。

本人は楽に出しているつもりでも、身体のどこかが少し緊張し、その結果、呼吸が働きにくくなっていることがあります。

つまり、裏声が弱い原因は、裏声そのものの弱さだけではありません。

その前にある身体の状態が、裏声の出しやすさを左右していることが多いのです。

弱い裏声の悩みは、声量の問題だけではなく、息っぽさ、不安定さ、地声との落差、身体の固まり方などが重なって起きていることが多いです。

裏声が息っぽくなる原因

では、なぜ裏声は息っぽくなりやすいのでしょうか。

「裏声だから息っぽくて当たり前」と思われることもありますが、実際には息っぽさが強くなりすぎる背景には、いくつかの共通した流れがあります。

ここを知っておくと、ただ「裏声が弱い」と感じていた状態が、かなり整理しやすくなります。

息っぽさは、単なる声質だけで決まるものではありません。

呼吸の流れ、身体の脱力、喉の使い方、そのバランスによってかなり変わります。

裏声が息っぽくなるときは、裏声だからというより、呼吸と声の噛み合い方が不安定になっていることが多いです。

息が先に出てしまっている

いちばん多いのは、声より先に息が前へ出てしまっていることです。

裏声は軽い声なので、呼吸の流れは必要です。

ただ、その流れが多すぎたり、まとまらなかったりすると、声として育つ前に空気だけが抜けていきます。

すると、聞こえ方としてはやさしくても、実際には薄く、頼りない裏声になりやすいです。

特に、裏声を出すときに「軽くしよう」「やさしくしよう」と意識しすぎる方ほど、息を流しすぎてしまうことがあります。

必要なのは、呼吸があることです。

けれど、呼吸だけにならないことも同じくらい大切です。

身体が固まることで、呼吸の流れが不安定になる

裏声が息っぽい方の中には、呼吸の量そのものより、身体の状態によって流れが不安定になっている方もいます。

首が少し張る。顎が止まる。口まわりが固まる。そうした小さな緊張があるだけでも、呼吸の流れは変わりやすくなります。

裏声は軽いぶん、その影響が表れやすいです。

地声なら何とか押して出せてしまう場面でも、裏声では不安定さがそのまま出やすくなります。

そのため、本人には「裏声が弱い」と感じられていても、実際にはその前に身体が少し固まっていて、呼吸が働きにくくなっていることがあります。

支えが足りず、声を保ちにくくなっている

裏声は軽い声ですが、支えがいらないわけではありません。

ここを誤解している方はとても多いです。

「軽く出す声だから、ふわっと出せばいい」と思っていると、身体の土台からの支えがなくなりやすくなります。

そうすると、呼吸は流れていても、声を支えるエネルギーが足りず、結果として弱く、息っぽい裏声になりやすいです。

裏声でも大切なのは、まず身体を固めすぎないこと、次に呼吸が流れていること、その上にお腹からのエネルギーが乗ることです。

この順番があると、裏声は少しずつ安定しやすくなります。

裏声が息っぽいときは、声がないのではなく、呼吸・脱力・支えのバランスが噛み合っていないことが多いです。

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裏声を安定させるために必要なこと

裏声が弱い、細い、息っぽいと感じるとき、多くの方はまず「もっとしっかり出さなければいけない」と考えます。

その気持ちは自然です。

弱く聞こえるなら強くしたくなりますし、頼りなく感じるなら存在感を足したくなります。

ただ、ここで気をつけたいのは、裏声を安定させるために必要なのは、最初から強さを足すことではないということです。

むしろ、強くしようと急ぐほど、喉で何とかしようとしやすくなり、裏声本来の軽さや流れが崩れやすくなります。

裏声を安定させるために必要なのは、力を足すことより先に、声が安定しやすい条件を整えることです。

そのときに大事になるのが、

脱力

呼吸

お腹からのエネルギー

という順番です。

裏声は軽い声だからこそ、少しの力みや呼吸の乱れがそのまま音に出やすいです。

そのため、最初に見たいのは「どれだけ響かせるか」ではなく、「どんな状態なら崩れにくいか」です。

まずは身体を固めすぎないこと

裏声は地声より軽い声なので、本人としては力を入れていないつもりのことも多いです。

けれど実際には、少し高い音へ行くだけで、首元、喉元、顎、口まわり、顔まで一緒に固まりやすい方が少なくありません。

この反応が入ると、呼吸は自然に働きにくくなります。

呼吸が働きにくくなると、裏声は細くなったり、息っぽくなったり、少し伸ばしただけで不安定になったりしやすいです。

つまり、裏声を安定させたいときに最初に見るべきなのは、声そのものより前に、身体がどうなっているかということです。

少し高い音に入る前に、首が張っていないか。

顎が止まっていないか。

口や顔がこわばっていないか。

こうしたことを確認するだけでも、裏声の出やすさはかなり変わります。

裏声では、強くすることより先に、余計な力みを減らすことのほうが大きな意味を持ちます。

呼吸が流れていること

声は、息の流れの中で生まれる音です。

そのため、裏声でもまず必要なのは、呼吸が自然に流れていることです。

ここで言う呼吸は、たくさん吸うことではありません。

裏声を出す瞬間に息が止まっていないこと、途中で流れが切れすぎないこと、その声に合った流れが保てていることです。

裏声が不安定な方は、息が多すぎる場合もありますが、逆に流れが止まりやすい場合もあります。

出す前に少し構える。

高い音に近づくと止まりやすい。

少し長く伸ばすと急に支えが抜ける。

こうしたことが起こると、裏声はすぐに揺れやすくなります。

そのため、裏声の練習でも大事なのは、音程そのものより先に、呼吸がどうなっているかを見ることです。

裏声は軽いぶん、呼吸の状態がそのまま表れやすいからです。

息を流しすぎないこと

裏声について話すとき、呼吸が大切だと聞いて、息をたくさん流したほうがよいと思う方もいます。

けれど、裏声は呼吸があればあるほどよい、というわけではありません。

流れは必要です。

ただ、その流れが多すぎると、今度は息だけが先に出てしまい、声としてまとまりにくくなります。

すると、聞こえ方としてはやわらかくても、実際には薄く、頼りない裏声になりやすいです。

つまり、裏声を安定させるためには、

呼吸を止めないこと

と同時に、

息だけが先に出ていかないこと

も大切です。

ここはとても重要です。

裏声が弱い方は、「軽く出そう」「やさしく出そう」と思うほど、息を流しすぎてしまうことがあります。

けれど、必要なのは軽さだけではありません。

軽さの中に、崩れにくさがあることが大切です。

お腹からのエネルギーを借りること

裏声は軽い声ですが、支えがいらないわけではありません。

ここはとても誤解されやすいところです。

「軽い声だから、ふわっと出せばいい」と考えてしまうと、身体の土台からの支えがなくなりやすくなります。

そうすると、呼吸は流れていても、声を保つためのエネルギーが足りず、結果として弱く、息っぽい裏声になりやすいです。

そのため、裏声でも大切なのは、お腹からのエネルギーを借りることです。

これは「お腹から声を出す」という単純な意味ではありません。

喉や顔だけで何とかするのではなく、身体の土台から支えを作ることで、喉だけに負担を集めすぎないということです。

裏声が弱い方ほど、支えを入れようとして押しすぎるか、逆に支えが足りずに抜けすぎるかのどちらかに偏りやすいです。

だからこそ、裏声でも順番が大切です。

先に身体を固めず、呼吸が流れ、その上にお腹からのエネルギーが乗ることで、裏声は少しずつ安定しやすくなります。

裏声を安定させるためには、脱力 → 呼吸 → お腹からのエネルギー、という順番を崩さないことが大切です。

地声と分けて練習する意味

裏声を育てたいとき、多くの方は早く地声とつなげたくなります。

それ自体は自然なことです。

実際、歌の中では地声と裏声は別々ではなく、つながりの中で使いたい場面が多いからです。

ただ、だからこそ最初はあえて分けて練習する意味があります。

裏声が弱いまま地声と混ぜようとすると、地声の強さに引っ張られやすくなるからです。

裏声だけで見ると、問題が見えやすくなる

地声と混ざった状態では、本人も「出ているかどうか」だけで判断しやすくなります。

けれど、裏声だけを取り出して見てみると、どこで不安定になるのか、どこで息が抜けるのか、どこで身体が固まるのかがかなり見えやすくなります。

つまり、分けて練習することには、問題を見えやすくする意味があります。

地声が入るとごまかせてしまう部分も、裏声だけだと隠れにくいです。

だからこそ、まずは裏声単独で状態を見ていくことが大切になります。

地声に引っ張られすぎるのを防げる

地声が強い方ほど、少しでも不安定になると、無意識に地声の力を借りたくなります。

すると、裏声を育てているつもりでも、実際には地声で押し上げているだけになりやすいです。

この状態では、裏声そのものの土台は育ちにくくなります。

そのため、最初はあえて地声と分けて練習することで、裏声だけの状態を守りやすくします。

これは回り道に見えて、実はかなり近道です。

裏声側の土台が育つと、後でつなぎやすくなる

裏声を分けて練習する一番の意味は、後からつながりを作りやすくすることです。

裏声が息っぽくて弱いままだと、地声から移ったときに差が大きくなります。

すると、境目が急に不安定になりやすくなります。

逆に、裏声側がある程度整ってくると、地声との距離は少しずつ縮まりやすくなります。

その結果、後からつなぎを考えるときにも、無理が減りやすくなります。

つまり、裏声を分けて練習することは、将来的に地声とつなげるための準備でもあります。

「分ける」と「切り離す」は違う

ここで大切なのは、地声と分けて練習することと、地声と裏声を完全に別物として切り離すことは違う、ということです。

分けて練習するのは、あくまで状態を整理するためです。

歌の中で最終的に必要なのは、つながりです。

だからこそ、最初に裏声だけを丁寧に見ておくことに意味があります。

切り離すためではなく、後で自然に近づけていくために、まずは土台を確認するのです。

裏声を地声と分けて練習するのは、逃げるためではなく、裏声側の土台をきちんと育てるためです。

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響く裏声を育てる練習法

裏声が弱い、細い、息っぽいと感じるとき、多くの方はまず「もっと強く出さなければいけない」と考えます。

けれど、裏声は力で押し出すほど安定する声ではありません。

むしろ、強くしようと急ぐほど、喉で何とかしようとしやすくなり、軽さや流れが失われやすくなります。

だからこそ、裏声を育てるときに大切なのは、最初から大きさや強さを求めすぎないことです。

まずは、どんな条件なら崩れにくいかを知ることが大切です。

身体を固めすぎないこと。

呼吸が止まっていないこと。

息を流しすぎないこと。

そして、喉だけに仕事をさせず、身体の土台から支えられていることです。

響く裏声を育てる近道は、無理に強くすることではなく、裏声が安定しやすい条件を身体に覚えさせることです。

まずは小さくても安定する裏声を探す

裏声を育てるとき、多くの方が最初から「しっかり響く声」を目指しすぎます。

その気持ちはよくわかりますが、最初から完成形を追いかけると、喉で作りにいきやすくなります。

すると、せっかく整えたいはずの裏声が、また不安定になりやすくなります。

だからこそ最初は、小さくても構いません。

大切なのは、無理なく出せて、少し伸ばしても崩れにくい位置を探すことです。

裏声を出す前に、首元が張っていないか、顎が固まっていないか、口や顔がこわばっていないかを確認します。

そのうえで、楽に出せる高さ、楽に出せる音量で声を出してみます。

ここでの目的は、「大きい裏声を出すこと」ではありません。

身体を固めずに出せる裏声があることを、自分の中ではっきりさせることです。

この最初の土台が見つかるだけでも、裏声の感じ方はかなり変わります。

音程より先に呼吸を意識する

裏声の練習でも、まず見たいのは音程そのものより、呼吸がどうなっているかです。

裏声が弱い方ほど、声の細さや不安定さばかりが気になり、「ちゃんと音を出さなきゃ」と考えやすくなります。

けれど、その意識が強すぎると、呼吸が置いていかれやすくなります。

裏声は軽い声だからこそ、呼吸の状態がそのまま出やすいです。

流れが止まっていると、声は立ち上がりにくくなりますし、逆に息が流れすぎると、今度は息っぽくて頼りない声になりやすくなります。

だから裏声でも大切なのは、たくさん息を使うことではなく、必要な流れを保ちながら声にしていくことです。

裏声を出す前に少し構えていないか。

出した瞬間に息だけが前へ抜けていないか。

途中で流れが切れていないか。

こうしたことを見ていくと、裏声の不安定さはかなり整理しやすくなります。

息を最初に出し切らない

裏声が弱い方に多いのは、声を出した瞬間に息を一気に前へ流しすぎてしまうことです。

そうすると、出だしは軽くても、すぐに薄くなったり、ロングトーンで不安定になったりしやすくなります。

ここで大切なのが、息を最初に出し切らないという感覚です。

これは、声を止めるという意味ではありません。

必要な流れは保ちながらも、最初から全部を出してしまわないことです。

裏声は、軽く出したいと思うほど、息を多く流してしまいやすいです。

けれど、流れが多すぎると、声としてまとまる前に空気だけが先に出ていきやすくなります。

そのため、裏声を安定させたいときほど、出だしの呼吸の扱い方が大切です。

出した瞬間に全部使い切るのではなく、保ちながら出せるかどうかで、その後の安定感はかなり変わります。

少し長く保つ練習をする

裏声は、瞬間的には出せても、少し伸ばすとすぐ不安定になる方が多いです。

そのため、練習では短く出すだけでなく、少し保つことも大切です。

ここでの目的は、我慢大会のように長く伸ばすことではありません。

少し保ってみたときに、どこで息が抜けすぎるのか、どこで身体が固まるのか、どこで喉に頼りやすくなるのかを見るためです。

少し長く出してみると、自分の裏声が崩れやすいポイントが見えやすくなります。

最初はよくても途中で薄くなるのか。

途中から首が張るのか。

最後だけ急に息っぽくなるのか。

そうしたことが見えてくると、裏声の悩みはかなり具体的になります。

つまり、裏声を保つ練習は、強くするためだけではなく、崩れやすい条件を見つける練習でもあります。

お腹からのエネルギーを借りる

裏声は軽い声なので、支えはあまりいらないと感じる方もいます。

けれど実際には、軽い声と支えのない声は違います。

裏声にもやはり、身体の土台からのエネルギーは必要です。

ここで言うお腹からのエネルギーとは、よくある「お腹から声を出す」という雑な意味ではありません。

喉や顔だけで頑張るのではなく、身体の中心から支えを作って、喉だけに仕事をさせすぎないということです。

裏声が弱い方は、支えを入れようとして押しすぎるか、逆に支えが足りずに抜けすぎるか、どちらかに偏りやすいです。

だからこそ、脱力 → 呼吸 → お腹からのエネルギー、という順番を崩さないことが大切です。

この順番があると、裏声は「ただ弱い声」ではなく、「軽いけれど支えのある声」に変わりやすくなります。

毎回同じ条件で試してみる

裏声は、出る日と出ない日の差が出やすいテーマです。

だからこそ練習では、できるだけ同じ条件で試すことが大切です。

たとえば、音量、母音、入り方、身体の状態をできるだけそろえてみることです。

そうすると、何が安定につながっているのかが見えやすくなります。

何となくできた裏声を繰り返すより、どういう条件だと少し響きやすくなるのか、どういうときに息っぽさが減るのかを見たほうが、練習はずっと意味のあるものになります。

裏声も、偶然に任せるのではなく、条件をそろえながら育てていくことが大切です。

響く裏声を育てるには、脱力・呼吸・支えを整えながら、毎回少しずつ同じ条件を再現できるようにすることが大切です。

よくある質問

裏声はもともと弱いものですか?

地声とまったく同じ強さにはならなくても、今感じている弱さがすべて「もともとそういうもの」とは限りません。呼吸が流れすぎていたり、身体が固まっていたり、支えが足りなかったりすると、必要以上に頼りない裏声になりやすいです。

裏声が息っぽいのは、息をたくさん使っているからですか?

その可能性は高いです。裏声では呼吸の流れが必要ですが、多すぎると声としてまとまる前に空気だけが抜けていきやすくなります。大切なのは、流れていることと、流れすぎていないことのバランスです。

裏声は強く出そうとしたほうが育ちますか?

最初から強くしようとしすぎると、喉で押しやすくなり、かえって不安定になることがあります。まずは小さくても崩れにくい裏声を見つけ、その条件を育てていくほうが変わりやすいです。

地声と一緒に練習しないほうがいいのですか?

最初は分けて見るほうがわかりやすいことが多いです。裏声が弱いまま混ぜようとすると、地声の強さに引っ張られやすくなるからです。まずは裏声単独で土台を整えることが、後でつなぎやすくする近道になります。

裏声を練習するとき、一番意識したほうがいいことは何ですか?

まずは音程より先に呼吸を見ることです。そのうえで、身体を固めないこと、息を最初に出し切らないこと、お腹からの支えを借りることを意識すると、裏声は少しずつ安定しやすくなります。

まとめ

裏声が弱い、細い、息っぽいと感じるとき、原因は単純に声がないことではなく、呼吸や身体の使い方にあることが少なくありません。

身体を固めたまま出していたり、息を流しすぎていたり、支えが足りなかったりすると、裏声は頼りなくなりやすくなります。

だからこそ、裏声を育てるときに大切なのは、無理に強くすることではありません。

まずは身体を固めないこと、呼吸を整えること、息を最初に出し切らないこと、そしてお腹からのエネルギーを借りることです。

その土台が整ってくると、裏声は「ただ弱い声」ではなく、高音やつながりを支える声として育っていきます。

仕組みを知ると、裏声の悩みも必要以上に難しいものではなくなります。無意識にやっていることを少し意識化できるだけでも、声は変わり始めます。

裏声に苦手意識がある方ほど、まずは気楽に、でも丁寧に土台から整えてみてください。裏声が変わると、高音や声のつながりに対する見え方も大きく変わっていきます。

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