WACCA MUSIC SCHOOL

講師ブログ

毎月講師会、研修、発表を行いより良い教え方を共有し、成果の感じられるレッスンを行えるよう努めています。

「がなり」について 〜簡単なコツも伝授!!!〜

こんにちは。

WACCA MUSIC SCHOOL、講師の河本です!

ボーカル、弾き語りやベースコースの他、がなり・デスボイスの特殊発声のコースを担当しています。

前回は「デスボイス」についてご紹介しましたが、

今回は「がなり」について記事を書きたいと思います!

最後には出し方のコツも伝授しておりますので、気になる方は読んでみてくださいね👀

がなりはデスボイスの仲間?!

優里さんやAdoさんが多用している「がなり」

声に濁点がついているように聴こえ、とてもパワフルでかっこいい印象を持ちますよね。

皆さんも一度は聴いたことがあると思います。

そんな「がなり」ですが、実はデスボイスの仲間だと言うことができるのです!!

前回の記事で、デスボイスは「歪み(ひずみ)がかかった声」を指しているとお話しました。

歪みがかった声の仕組みとしては、普段話している声で使っている声帯とはまた違った「仮声帯(かせいたい)」という部分を鳴らすことで、声全体にエフェクトをかけている状態になっています。

詳細が気になる方は、前回の記事をご参考ください。

デスボイスは歪みをかけたままずっと発声をしているのですが、がなりは短い時間声に歪みを乗せることで、歌にアクセントをつけることができたりかっこいい印象を与えたりすることができる特殊発声なのです!!!

「前がなり」と「後ろがなり」

がなりにも種類があります。

それがこの章の題名にもなっている「前がなり」「後ろがなり」です。

Adoさんは両方使っているというとてつもないシンガーなのですが、それぞれのイメージが湧きやすいように彼女の曲を例としてあげてご説明していきます♪

【前がなり】

Adoさんだけではなく、冒頭で名前を上げた優里さん、そして米津玄師さんなども使っている、声自体が割れているように聴こえるがなりです。

「ラスピーボイス」とも呼ばれ、海外のアーティストもよく使っています。

歌い出しに使えばアクセントにもなりますし、歌声へパワフルな印象を与えるのが特徴です。

例:逆光 / Ado サビ部分「光よ 今」(0:46~)や「逆光よ」(1:13~)等

【後ろがなり】

演歌で使われる「こぶし」もこの後ろがなりにあたり、別名「喉がなり」とも言われています。

一瞬だけ歪みをかけ歌の途中で混ぜることで隠し味となり、表現力を増すことができるのが特徴です。

例:うっせぇわ / Ado サビ前「はぁ〜?」(0:50~)

簡単なコツをご紹介💡

カラオケなどで歌うとき、がなりを出してみたい!と一度でも思ったことがある方はたくさんいるのではないでしょうか?

今回は、「後ろがなり」を出すためのコツをお教えしたいと思います✨️

がなりで使われる「仮声帯」ですが、実は日常的にも使っている場面があります。

それは「咳払い」です!

喉の奥の方で痰が絡んでるときをイメージして、咳払いをしてみましょう。

ほんの一瞬ですが、普段の声とは違ったガラガラとした音が出たのではないでしょうか!

※咳払いは喉に負担が大きいため、たくさんやるのは控えましょう⚠️⚠️⚠️

この一瞬のガラガラは、がなりを出すときに使われる仮声帯が鳴り、ノイズが乗っている音です。

鳴った喉の下の方の部分を狙って力強く声を出すと、それが「後ろがなり」になるのです!!

ただ、仮声帯は普段はあまり使わない場所なので喉に違和感や痛み・痒みが生まれる場合は、やり過ぎず練習を休止するようにしてください。

喉を潰してしまっては元も子もないので、細心の注意を払いながら練習することをオススメします。

おわりに

今回は、実は「デスボイス」の仲間である「がなり」についてご紹介していきました♪

いかがだったでしょうか?

少しでも、皆さまの「やりたい!」「上手くなりたい!」のお手伝いができたのなら、とても嬉しい限りです^^

それでは、また次回の記事でお会いしましょう〜👋

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