WACCA MUSIC SCHOOL

講師ブログ

毎月講師会、研修、発表を行いより良い教え方を共有し、成果の感じられるレッスンを行えるよう努めています。

「耳を育てる」ということ

こんにちは!

WACCA MUSIC SCHOOL 講師の湊陽奈です。

暑い日が続いてておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

耳を育てる。

普段レッスンをしていて感じることがあります。

「ピアノの音、聞けてますか?」

発声のトレーニング中

声を鍛えよう、技術を身につけよう

そんなふうに思ったとき、私たちは「出すこと」に意識が向きがちです。

でも、本当にいい声を出す人は、耳がいい人だったりします。

相手の声を聞く、自分の声を感じる、空気の音に気づく。

その感覚が育つと、自然と声も自由になります。

今日はそんな「耳を育てる」ことについて書きたいと思います。

自然からのギフト

スマホでも、イヤホンでも、いつでもどこでも音楽を聴ける時代。

それでもやっぱり、「生の音」には敵わないと感じることがあります。

私たちは普段どれだけ“生”の音に触れているでしょうか。

例えば、自然音。

風、鳥のさえずり、虫の声、お散歩中の犬、猫……

何気ない日常の中に、音って溢れているんですね。

私は早朝に自宅から30分ほど歩いたところで森林浴をする習慣があるのですが、

今の季節は、虫や鳥たちがまさに全力で鳴いています。笑

虫たちは規則的なリズムを奏でていますし、

鳥たちの軽やか、かつ森に美しく響き渡る声は「理想的な発声のモデル」と言えるのかもしれません。

高音に苦手意識がある人は、ぜひ鳥のさえずりを聴いてみてください。

「軽やかさ」のヒントがそこに隠れています。

耳が育つと、声が変わる

「もっといい声を出したい」と思ったら、

まずは耳を耕すことから始めてみてください。

自然の音は、私たちに無理のない声の在り方を教えてくれます。

そして、音に敏感になると、自分の声にも優しくなれる。

歌うとき、話すとき、

私たちの声もまた、ひとつの「生の楽器」です。

だからこそ、生の楽器の音に触れることで、

自分の声の響き方や、空間との関係が変わってきます。

生の音は、耳のストレッチ

生の音を聴くことは、いわば「耳のストレッチ」のようなもの。

・細かい音の変化に気づく

・空気の響きを感じる

・間や余韻に美しさを見出す

そんな耳が育つと、声の可能性もどんどん広がります。

トレーニングに疲れた日こそ、

ぜひ一度、生の音に触れてみてください。

それは「技術」ではなく「感覚」を育ててくれる、

とても贅沢で、とても本質的な時間です。

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