どうも、WACCAミュージックスクールの中澤です!
歌が上手い人にはたくさんのテクニックがありますが、ウィスパーボイスはその中でも大事なテクニックです。
今回は名前は聞くけれどもどうやって出せばいいのかわからない、そんなウィスパーボイスの魅力や出し方を掘っていきます!
そもそもウィスパーボイスとは?
ウィスパーボイスは、声帯を完全に閉じず息を多めに含んで出す特殊な発声法です。
声は声帯が閉じて空気が通るときにその弁がふるえることで音がなります。
例えば、唇をとじたまま空気を無理に出そうとすると「ブブー」という中に芯がある音がなりますよね。
これが地声がなる仕組みです。
どんどん唇を閉じる圧力を弱めていくと音がならなくなっていき、息の流れが多くなっていきます。
こんな形で弁の震えと息の多さがちょうどよくなってくるとウィスパーボイスのような響きになっていきます。
息が漏れるような「かすれた感じ」が特徴で、実はしっかりした呼吸コントロールがないと出せません。
ウィスパーボイスでできること
この発声ができるようになると、表現の幅がグンと広がります。
特に「距離感」や「切なさ」「気だるさ」といった感情表現が抜群にうまくなります。
代表的なアーティストといえば、やっぱり宇多田ヒカルさん。
『First Love』の冒頭
または海外だとビリー・アイリッシュがこのテクニックを取り入れてブレイクしましたね。
男性でいえばKing Gnuの『白日』の歌いだし。
あの冒頭のささやくような歌い出しで、一気に世界観に引き込んでいくことが可能になります。
今日からできる、簡単ウィスパーボイストレーニング
では実際に、家でもできるカンタンな練習を紹介していきます
・腹式呼吸の練習
腹式呼吸はたくさんの息をコントロールするために大事な呼吸法です。
まずあおむけに寝そべると、しばらくするとお腹が膨らむように呼吸できるのがわかるはずです。
これが腹式呼吸です。
その感覚を掴んだまま、こんどは立った状態で長く息を吸ったり、吐いたりする練習をします。
最初は4秒程度で吐いたり吸ったりできることをめざしましょう。
・ウィスパーボイスで音を上げ下げする練習
「は」などの言葉で息を多めに含ませてピアノのスケール音などにあわせて上下してみましょう。
無理に声を出そうとせず、語りかけるように練習していきます。
できるようになってきたらすきな歌手の曲で練習してみましょう!
いずれ「ウィスパーボイスが出せている!」となるはずです。
ウィスパーボイスは、正しい練習をすれば誰でも取り入れられるテクニックです。
いきなり完璧にできなくても大丈夫です。
自分の声の変化を楽しみながら、少しずつチャレンジしていきましょう。
それではまた!