吉祥寺のZIGZAGと、銀座のWACCA、2つのMUSIC SCHOOLで DTM講師をしている難波です。
さぁ曲を作り始めよう!
そう思い立ってパソコンを開き、DAWソフトを立ち上げたところで手が止まる。作曲を始める時、何から手をつけたらいいかわからなくなる、ということは多いんじゃないでしょうか。メロディから作る?ドラムを先に打つ?コードを決めた方がいい?
実はどれから始めても間違いではありません。音楽には、これを満たせば曲として成り立つという要素がいくつかあります。中でも
・メロディ
・ハーモニー(=コード)
・リズム(=ドラム)
は音楽の3要素と呼ばれ、基本的には音楽に欠かせない要素となっています。なので、何から始めても最終的にはこの3要素は揃うことになります。
ただ、これでは冒頭の疑問の答えになっていませんね。
その曲の中で1番大事にしたいのは何か
そこでオススメしたいのが、「自分がその曲の中で1番大事にしたいもの」から作り始めるという方法です。例えばJpopの曲を書く時、自分は何においてもまずサビのメロディのキャッチーさを重要視しています。なので最初にサビのメロディを1フレーズ考えます。メロディにはハーモニーとリズムの情報が含まれているので、そのメロディに合うようにコードとドラムを作ってあげればそれだけでサビが出来上がります。
Hiphopの曲を作る時はリズムを大事にしたいので、まずはドラムから組み立てます。そこにコードを乗せてあげれば、メロディはある程度決まったリズムとハーモニーの中から最適な音を選んでいく作業になります。
メロディ、ハーモニー、リズムはそれぞれが独立したものではなく、音楽の中で密接に関わり合っています。なので主役を1人決めてあげれば、周りもそれを引き立てるように自ずと動き出します。
“軸”を立てる
「DTMにおけるリファレンス(参考楽曲)」の中でも話したように、曲作りが進むと方向性が迷子になることが度々あります。そうなった時にも、その曲の中で何を1番大事にしているかを決めておくことは効果的です。様々なパートが互いに主張しあって音楽がしっちゃかめっちゃかになってしまいそうな時ほど、最初に立てた軸を思い出して、周りのパートがそれに寄り添ってあげる必要があるのです。
音楽において部分部分で主役が入れ替わることはあれど、同時に2人も主役が立つことはほとんどありません。
主役のキャラクターを決める、その主役が動きやすいように周りの動きを決める。曲作りはその繰り返しです。
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