こんにちは!
東京のボイトレスクール「WACCA MUSIC SCHOOL」です!
今回はボーカルトレーニングについて書いていきます!
ボイストレーニングという言葉は最近よく聞くようになりましたが、ボーカルトレーニングという言葉はあまり聞きませんよね。
実は、ボイトレだけしていても歌は上手くなりません。
実際に歌を上手くしていくためには、歌の練習「ボーカルトレーニング」をしていく必要があるんです。
この記事を読めば、歌を上手く歌えるようにするボーカルトレーニングで、具体的に何をするのかがわかるようになります!
歌が上手くなりたい方、是非最後までご覧ください!
それでは行ってみましょう!!
歌が上手いってどういうこと?
上手い歌と下手な歌の違い
そもそもなぜ歌が上手く聞こえたり、下手に聞こえたりするのでしょうか。
その違いは「細かさ」と「正確さ」にあります。
上手く聞こえる歌は、とにかく細かくて、正確なのです。
一体何が細かくて正確なのか、具体的に説明していきます。
音程が細くて、正確
みなさん「かえるのうた」をイメージしてみましょう。
「かえるのうたが きこえてくるよ」
こんなフレーズがありますよね。
このフレーズの歌詞は合計14文字で、それぞれ音程がついています。
これを歌詞一文字に付き一つの音程で歌ってしまうと、下手に聞こえる歌になります。
このフレーズの場合だと、14個の音程で歌ってしまうということです。
しかし、歌が上手い人は14個の音程で歌いません。
最低でも28個の音程を付けます。
「かぁ、えぇ、るぅ、のぉ、うぅ、たぁ、がぁ
きぃ、こぉ、えぇ、てぇ、くぅ、るぅ、よぉ」
このように歌うのです。
歌詞の後に小さく母音が付きましたね。
例えば「かぁ」の部分であれば、
「か」の音程と「ぁ」の音程はそれぞれ違う音程が付きます。
このように歌うことでより滑らかな印象の歌になり、子供っぽい幼稚さが抜け、大人っぽいおしゃれな印象の歌になります。
余談ですが、このように歌詞1文字を2つの音程で歌うテクニックを「しゃくり」と呼びます。
歌が上手い人は、この「しゃくり」のテクニックを駆使して音程を細かく取っていきます。
そして言うまでもなく、歌が上手い人の音程は正確です。
音程の精度にも「大体合っているように聞こえるけど、若干ズレている」や「バッチリ合っている」など、多少の幅があります。
音程がバッチリ合っている歌は、違和感なくスッと心に入って来る歌になり、微妙なズレの多い歌はどこか違和感を感じる歌になります。
リズムが細かくて、正確
「しゃくり」が駆使できるようになって音程が細かくなると、当然リズムも細かくなります。
先程の「かえるのうた」に手拍子をつけた場合、下手に聞こえる歌の方は14回手を叩く形になりますね。
しかし、上手く聞こえる歌の方は28回手が叩けるので、音程の数だけでなくリズムの細かさも倍になっていることがわかります。
さらに、歌が上手い人のリズムは細かいだけでなく「正確」さもあります。
「かえるのうた」の「かぁ」の部分を例にすると、「か」から「ぁ」にする際のタイミングは歌う人によって微妙にばらつきが出てしまいます。
しかし、歌が上手い人は「か」から「ぁ」にするタイミングがとても正確です。
完璧なタイミングでしゃくることができます。
とても小さな違いですが、この積み重なりが「なんかしっくり来ない歌」か「スッと入って来る歌」かを分けています。
抑揚が細かい
「抑揚」という言葉は「しゃくり」と同様にカラオケの採点基準にあるので聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
抑揚とは強弱のことです。
抑揚が付いていない歌は乱暴で雑な印象の歌に聞こえたり、迫力が無く物足りない印象の歌になってしまったりします。
実はこの抑揚こそが、上手い歌と下手な歌の分かれ道になっています。
意識するしないに関わらず、抑揚が自然に付けられる人は非常に少ないからです。
抑揚は、マトリョーシカと同じようにフラクタル構造になっていて、歌が上手い人はとても細かく抑揚を付けることができます。
例えば、1番・2番・Cメロ・ラスサビという王道の構成の曲を
「1番は抑えめ、2番は若干強め、Cメロは静かに、ラスサビは全力」
という風に歌った場合、曲単位で抑揚を付けていることになりますよね。
これは大まかに抑揚を付けていると言えます。
それに対して
「かえるのうたの「か」は強く「え」は弱く」
という風に歌う場合、一文字単位で抑揚を付けているので、これは細かい抑揚と言えますよね。
このように、抑揚を付ける単位が細かければ細かいほど、歌は滑らかに、上手に聞こえます。
もし仮に
「かぁ」「えぇ」「るぅ」の「か」を強く歌って「ぁ」を弱く歌う
ということができれば、半文字単位で抑揚を付けていることになるので、相当上手な歌に聞こえるでしょう。
歌が上手くなるためにはどうしたら良いの?
WACCAのボーカルトレーニングの具体的な内容
ここまでに説明した通り、上手く聞こえる歌を歌うためには音程・リズム・抑揚を細かく正確に取る必要があります。
逆に言えば、音程・リズム・抑揚を細かく正確に取れるようになれば歌は上手くなるということなので、そのトレーニングのことを総称してボーカルトレーニングと呼んでいます。
ボーカルトレーニングには色々な方法がありますが、WACCAが特に重要視しているのは、レコーディングしながら行うボーカルトレーニングです。
レコーディングがレッスン内で無料で行えるのはWACCAの最大の強みです。
レコーディングをしながらボーカルトレーニングを行えば、音程・リズム・抑揚という歌の上手さを構成する要素を全てトレーニングすることができます。
ここからはWACCAならではの、レコーディングを駆使したボーカルトレーニングの内容を具体的に解説していきます。
ピッチ修正で音感を向上させる
レコーディングをすると、録音した歌の音程を修正することができます。
これをピッチ修正と言います。
ピッチ修正ソフトの画面には、自分の歌った音程が線で表示され、可視化されます。
これによって、自分の歌のどの部分が、どのくらい音程がずれているのかがわかります。
これによって、今まで大体合っていればいいやと思っていた音程を、より詳細に感じられるようになります。
さらに、実際にピッチ修正をすれば自分の歌が正しい音程になります。
自分の歌を音程が治った状態で聞くことによって、音感が良くなります。
このように
音程がズレていることを目と耳で認識
↓
修正
↓
音程が治った歌を再度聞く
というサイクル繰り返すことによって、音感自体が向上し、音程の正確さが増していくのです。
また、自分の歌った音程を可視化できることによって、自分がどのくらいの細かさで音程を取っているのかも目で見て判断することができます。
ボイストレーナーから「この部分はしゃくりを使って2音で歌うんだよ」と言われても、耳が育っていない状態だと何をどうすれば良いのかわかりずらいです。
しかし、音程の線を目で見て確認すれば、2音で歌えていないのが一目瞭然でわかります。
このように、レコーディングをすることで歌への理解度も一気に高まるのです。
クリック音を入れてリズム感を向上させる
レコーディングではクリック音というメトロノームの代わりになる音を鳴らせます。
カラオケ音源と一緒にこのクリック音を流せば、リズムがずれた時にすぐに気づくことができます。
また、アクセントを付けるのにもうってつけです。
アクセントとは、歌とクリック音が重なる部分を少し強く歌うことで、歌い手がどのようなリズムで歌っているのかを聞き手に示すテクニックです。
アクセントがしっかり付いている歌は、ノリが良くグルービーな印象を聞き手に与えることができます。
このように、クリック音を流しながらリズムを意識して歌っていくことで、リズム感は確実に良くなっていきます。
細かいフィードバックで抑揚を付けられるようにする
最後は抑揚ですが、これはレコーディングしても中々可視化するのは難しい部分なので、ボイストレーナーによるフィードバックで向上させていきます。
抑揚を付けなければいけない部分に付けられていない、もしくは間違った抑揚が付いていると、必ず違和感が生まれます。
普通の人なら見逃してしまう違和感ですが、トレーナーはこれを見逃しません。
一文字単位、場合によっては半文字単位で細かく抑揚を指示していきます。
最初は大変ですが、徐々に慣れていけば、曲が変わってもどのように抑揚を付ければ良いのかが段々わかってきます。
レコーディングをしないレッスンだと、そこまで細かい抑揚の指示は出しにくいです。
何度も聴き直せるレコーディングレッスンならではの細かさと言えるでしょう。
それだけレコーディングはボーカルレッスンを行う上で重要なのです。
レコーディングをしながら行うボーカルレッスンに興味がある方は、是非東京のボイトレスクール「WACCA MUSIC SCHOOL」の無料体験レッスンにお越しください。
番外編①
自宅でできるボーカルトレーニング
Youtubeのスロー再生
Youtubeでは動画を0.25倍速までスロー再生することができます。
自分の好きなアーティストの曲を0.25倍速で聴くと、たくさんの気付きがあるのでオススメです。
「え、ここにビブラートかかってるじゃん」
「え、ここって2音じゃなくて3音で歌ってるの?」
「あ、ここウィスパーボイスにして抑揚付けてる」
「あ、ここって一瞬エッジボイス入るんだ」
などなど、普通のスピードでは気付けない部分にたくさん気付けるので、自宅で練習ができない時でも、歌への理解度を深めることができるでしょう。
番外編②
ボイストレーニングでボーカルテクニックを身に付ける
「ビブラート」「エッジボイス」「ヒーカップ」「がなり」などのボーカルテクニックは、歌を上手く聞かせるのに効果的なテクニックであることは間違いありません。
なぜここまで登場しなかったのかと言うと、これらの習得はボイストレーニングの領域とかなり被っているからです。
先程解説した音程の精度に関しても、裏声のトレーニングによって飛躍的に向上することがわかっています。
このように、ボーカルトレーニングとボイストレーニングは別とは言いながらも、切っても切れない関係にあります。
どちらか一方だけではなく、並行して両方行うようにしましょう。
ボイストレーニングに関してはボイトレとは?で解説しておりますので、是非ご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
歌が上手いとはなんなのか、何をすれば歌が上手くなるのかが、なんとなくイメージできていたら幸いです。
先述の通り、WACCAはレコーディングレッスンが料金の中でできるのが大きな強みです。
気になった方は是非東京のボイトレスクール「WACCA MUSIC SCHOOL」の無料体験レッスンにお越しください。
それでは!