こんにちは!
東京・銀座のボイストレーニングスクール「WACCA MUSIC SCHOOL」です!
「もっと歌が上手くなりたい!」と思ったことはありませんか?
カラオケで思うように歌えなかったり、好きな歌手のように歌いたいと思ったり、歌を練習するきっかけは人それぞれですよね。
ただ、「歌が上手くなりたい」と思って調べてみると、音程やリズム、発声、歌唱テクニックなど、いろいろな情報が出てきて迷ってしまう方も多いかと思います。
今回は、「歌が上手くなりたい!」という方に向けて、歌について一つずつ詳しく見ていきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
歌が上手いとはどういうこと?
「歌が上手くなりたい」と思ったとき、まず考えておきたいのが、そもそも「歌が上手いとはどういうことなのか?」ということです。
音程が合っている、声量がある、高い声が出る、ビブラートが綺麗にかかる。
こうした要素はもちろん歌の上手さに関係しています。
一方で、音程が完璧というわけでもないのに、なぜか何度も聴きたくなったり、思わず感動してしまったりする歌もありますよね。
そういった歌も含めると、「結局歌が上手いってどういうこと?」と混乱してしまいます。
そこで、歌の上手さを「技術的な上手さ」と「伝える上手さ」の2種類に分類して、整理していきたいと思います。
① 技術的な上手さ
「技術的な上手さ」とは、「限られた時間の中で、どれだけ多くの歌唱テクニックを正確に盛り込めるか」という意味です。
例えば、Mrs.GREEN APPLEさんの「Soranji」という曲は「貴方に会いたくて」という歌詞で始まりますが、この部分を歌っている秒数は大体5秒ほどです。
その間に
・「あ」で「しゃくり」
・「た」で「こぶし」
・次の「た」で「しゃくり」と「ビブラート」
・最後の「て」でも「ビブラート」
少なくともこの5つのテクニックが盛り込まれている上に
・冒頭からA4という高音の地声でスタート
・柔らかい裏声へのスムーズな切り替え
こういった発声の高等技術もふんだんに使われています。
このように、短い時間の中で多くのテクニックが盛り込めるのは、Mrs.GREEN APPLEのボーカル大森元貴さんの「技術的な上手さ」が際立っているからです。
② 伝える上手さ
めちゃめちゃ歌が上手い!という感じでは無いのに、なぜか心に響く歌ってありませんか?
テクニカルなことをしているようには聞こえないのに、なぜか聞き入ってしまう。
これは「伝える上手さ」があるからです。
「伝える上手さ」は一言で言えば、テクニックの「選択の上手さ」です。
自分が使えるテクニックを全て注ぎ込むのではなく、「曲の世界観を伝える」という目的から逆算して、盛り込むテクニックを「選択する」ことで、より曲の世界観が「強調」され、聞き手に伝わりやすくなるのです。
「歌が上手い歌手ランキング」でよく一位に名前が挙がる玉置浩二さんの代表曲「メロディー」がとても良い例です。
この曲では、しゃくり・ビブラート・ウィスパーボイスといった基本的なテクニックがさりげなく使われているだけで、全体的にテクニカルな印象は強くありません。
にも関わらず、この曲を聴いて多くの人が涙してしまうのは、テクニックの「選択」が素晴らしいからです。
曲の世界観を、「壊さずに活かす」ためにテクニックが使われているので、聞き手は曲の世界観にいつのまにか浸ってしまい、感動してしまうのです。
「技術的な上手さ」と「伝える上手さ」はどちらが良いというものではなく、どちらも「歌が上手くなる」ために必須の要素なので、しっかりと理解しておきましょう。
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歌が上手い人の特徴
ここまでで、「歌が上手いとはどういうことなのか?」を、「技術的な上手さ」と「伝える上手さ」の2つに分けて解説してきました。
では、実際に歌が上手い人の歌を聞いたとき、一般的な人とはどんな違いがあるのでしょうか?
ここからは、歌が上手い人に共通して見られる特徴を、一つずつ詳しく見ていきましょう。
音程操作が細かく、正確
歌が上手い人は、音程を細かく、正確に操作できます。
例えば「ド」という一つの音を1秒間伸ばすだけでも、
・最初から最後まで同じ音程を保つ
・低い位置から「ド」まで上げる
・途中で少しだけ音程を動かす
・細かく音程を揺らす
など、さまざまな動かし方があります。
こうした一つひとつの操作を、正確に行えるのが歌が上手い人の特徴です。
歌が上手い人は、歌ってきた経験の中で、「この高さなら声帯をこう動かす」という感覚が蓄積されているため、イメージしただけで声帯が細かく動きを変えてくれます。
だからメロディーを歌うときも、しゃくりやビブラートで音程を動かすときも、ズレが少なく正確なのです。
声にダイナミクスを付けられる
「ダイナミクス」とは、声の大きさによって歌に強弱を付けることです。
多くの人は、音量が音程や声質に大きく左右されてしまいます。
高い声が問答無用で大きな声になってしまったり、裏声になった瞬間弱々しい声になってしまったり。
一方で歌が上手い人は、音程に関係なく、声にダイナミクスを付けることができます。
高い音を優しく歌ったり、同じ音程のまま徐々に声を大きくしたり。
そうすることによって、歌の中に「抑揚」が生まれ、より曲の世界観を表現しやすくなります。
音程に縛られずダイナミクスをつけるには、声帯が自由に伸び縮みできる状態になっていることが必須条件です。
例えば、高い声を出そうとした瞬間に声帯が力んでしまう人は、声帯を引き伸ばして音程を上げるのが難しくなるので、大きな声を出すしかなくなってしまいます。
しっかりした発声の土台があって、初めて自由なダイナミクスが付けられるのです。
歌にリズム感がある
歌におけるリズム感は、曲のテンポに合わせて声を出すことだけでは決まりません。
先ほどの「ダイナミクス」や「細かな音程操作」などは様々要素が複合されることで、歌に「リズム感」や「グルーブ感」が生まれます。
例えば、
「た・た・た・た」
という4つの音を、すべて同じ大きさで歌ってみてください。
次に、
「た・た・た・た」
と、1つ目と3つ目だけ少し大きく歌ってみます。
声を出しているタイミングは同じでも、強く歌う場所が変わるだけで、感じるリズムも変わります。
さらに、「TA」の「T」の部分を、どれだけ上手に「弾く」ことができるのかどうかも重要です。
Tの部分を「子音」と呼びますが、Tは舌先で息を一瞬止めないと出せない子音なので、舌と呼吸の操作が噛み合っている人は、切れ味良く「た」を発音できます。
T子音が苦手な人は、舌先で息が止められていなかったりするので、ゆっくりと「T」の部分が立ち上がるような印象になり、リズムが悪く聞こえたりするのです。
こういった、音を突然スタートさせる、短く切る、少し長く伸ばす、音程を変化させるタイミングをずらすなど、さまざまな操作を組み合わせることで、リズムはどこまでも細かく作ることができます。
歌が上手い人は、このような「一見わかりにくい工夫」を随所に散りばめることによって、リズム感をより強調しているのです。
声質のバリエーションが豊富
様々な声質を使い分けることができるのも歌が上手い人の特徴です。
・息を多く含んだ柔らかい声
・輪郭のはっきりした声
・力強い声
・少しザラつきのある声
など、声そのものの質感を細かく変えることができます。
後述するウィスパーボイス・エッジボイス・ハスキーボイスなども、こうした声質のバリエーションの一つです。
声質を変化させることで歌に独特の「ニュアンス」を付与することができ、聞き手を歌の世界観に没入させやすくする効果があります。
歌の上手い人は、声帯閉じ方などを細かく調整する「器用さ」があるので、豊富な種類の声を扱えるのです。
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歌にアクセントを加える様々なテクニック
ここまでで紹介した「細かな声の操作」は、実際の歌の中では「ビブラート」「フェイク」「しゃくり」などと呼ばれていて、歌唱テクニックとして広く使われています。
ほんの一瞬しか使われないテクニックも多いですが、こういった小さな工夫が随所に散りばめられることで、歌にアクセントが生まれます。
ここからは、実際によく使われている代表的な歌唱テクニックを紹介していきます。
しゃくり
しゃくりとは、本来歌いたい音程よりも低いところから声を出して、狙った音程まで滑り上げるテクニックです。
例えば「ド」を歌いたい場合、最初から「ド」を出すのではなく、「シ」付近の低い音程から「ド」まで滑り上げるのが「しゃくり」です。
カラオケの採点画面などでも「しゃくり」という言葉を見たことがある人は多いかと思います。
一つの音を普通に出すだけだったところに、短い音程変化が一つ加わるので、歌に滑らかさやアクセントが生まれます。
J-POPではかなり頻繁に使われていて、最も使われる頻度が多いテクニックと言っても過言ではありません。
ビブラート
ビブラートとは、一つの音を伸ばしている最中に、音程を一定の間隔で細かく上下させるテクニックです。
例えば「ドーーー」と真っ直ぐ伸ばしている音に細かな高低差を加えることで、「ド」の中に波のような動きが生まれます。
バラードの最後に長く伸ばした声が「うねる」ように聞こえることがありますよね。
あれが、ビブラートのわかりやすい例です。
揺らす速さや音程の幅によっても聞こえ方が変わるので、歌手によってかなり個性が出やすく、J-POPでも頻繁に使われています。
フェイク
フェイクとは、元々決められているメロディーに、細かな音程やリズムの変化を加えるテクニックです。
例えば、本来「ドーーー」と伸ばす部分を、「ド・ミ・レ・ド」のように複数の音程へ細かく動かして歌います。
R&B系の歌手が、一つの「あ〜」の中で何度も音程を動かしているのを聞いたことがありませんか?
こういった非常に細かな音程操作もフェイクの一つで、先ほど解説した「音程操作が細かく、正確」という特徴がかなりわかりやすく現れます。
歌手によって音程の動かし方やリズムの取り方が変わるので、その人らしさも出やすいテクニックです。
こぶし
こぶしとは、一つの音の中で音程を素早く上下させて、声が一瞬「回った」ように聞かせるテクニックです。
例えば「ド」を伸ばしている中で「ド・レ・ド」のような「上がってから下がる」という音程変化を一瞬だけ入れると、こぶしになります。
後述するヒーカップと音程移動のパターンは似ていますが、こぶしの場合声種の変化は起こりません。
演歌でよく使われるイメージが強いと思いますが、J-POPでも普通に使われています。
先ほど紹介したフェイクと同じく、歌が上手い人の「一つの音の中まで細かく操作する」という特徴がそのまま現れやすいテクニックです。
ヒーカップ
ヒーカップとは、歌の中で声を一瞬だけ裏声にひっくり返し、アクセントを加えるテクニックです。
音程移動だけを見れば「こぶし」とほぼ同じですが、ヒーカップの場合は地声→裏声→地声のように声の切り替わりがあることが特徴です。
B’zの稲葉浩志さんやL’Arc-en-Cielのhydeさんは特にわかりやすく、最近ではMrs. GREEN APPLEの大森元貴さんや優里さんも頻繁に使っています。
例えばB’zの「ultra soul」では、サビ頭の「夢じゃない」の入りでもヒーカップを聞くことができます。
一瞬しか入らない小さな変化ですが、普通に歌うよりも声に癖が生まれるので、かなり耳に残りやすいテクニックです。
巻き舌
巻き舌とは、舌先を細かく振動させて「ルルルル」のような音を作り、言葉に強いアクセントを加えるテクニックです。
例えば「ラ」と普通に発音するところを「ルルルラ」と巻くだけで、言葉の頭が一気に強調され、少し荒々しい印象も加わります。
巻き舌は舌先を自分で意図的に動かしているわけではなく、舌先を上の前歯の裏付近に軽く近づけ、そこへ息が流すことで細かな振動が起こすテクニックです。
そのため、呼吸のクオリティや舌の力み具合によって、できる人とできない人が大きく分かれるテクニックでもあります。
歌では一音を長く巻き続けるよりも、言葉の入り口に一瞬だけ入れて、その単語を目立たせるような使い方が多いです。
特にロックや力強いフレーズとの相性が良く、普通に発音したときとは全く違う勢いや癖を付けることができます。
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歌唱力を高める様々な声質
歌唱テクニックと同じように、声そのものの質感を変えることでも歌の印象は大きく変わります。
同じ音程、同じ声量で歌っていても、息を多く含んだ柔らかい声と、少しザラつきのある声では、聞いている側が受ける印象も全く違いますよね。
歌が上手い人は、一曲の中でもこうした声質を使い分けながら、歌詞や曲の雰囲気に合わせて声の表情を変えています。
ここからは、歌でよく使われる代表的な声質を3つ紹介していきます。
ウィスパーボイス
ウィスパーボイスとは、息を多く含ませた「ささやくような声」のことです。
普通に声を出したときよりも息の成分が多くなるため、声の輪郭が少しぼやけ、柔らかく繊細な印象になります。
例えば、同じ「会いたい」という歌詞でも、はっきりとした声で歌うのと、息を多く混ぜて歌うのでは聞こえ方がかなり変わりますよね。
バラードの静かな部分や、歌詞を語りかけるように聞かせたい場面では特に使われることが多く、切なさや儚さを加えやすい声質です。
一曲を通して使い続けるよりも、通常の声と切り替えることで、より大きな声質の変化を作ることができます。
エッジボイス
エッジボイスとは、「あ゛あ゛あ゛」というように、一つひとつの振動が分かれて聞こえるほど、低い速さで声帯を振動させた声です。
朝起きた直後や、眠そうに「あぁ……」と声を出したときに、似たようなガラガラした音が出ることがありますよね。
歌では、この音をそのまま長く使うというよりも、言葉の入り口などに一瞬だけ混ぜて使われることが多くあります。
普通に「あ」と歌い始めるところへエッジボイスが入ると、「あ゛ぁ」のような独特の引っかかりが生まれ、言葉が「ゆっくり、じっくり」立ち上がるような印象を与えることができます。
使うだけで「歌が上手そう」と思わせられるテクニックの代表格です。
ハスキーボイス
ハスキーボイスとは、声の中に「カサカサ」「ザラザラ」としたノイズを感じる、少しかすれた声質のことです。
例えばAimerさんのように、普通に歌っていても声の中に独特のかすれやザラつきを感じる歌手をイメージするとわかりやすいかと思います。
ウィスパーボイスも息を多く含むため柔らかく聞こえますが、ハスキーボイスでは息っぽさだけではなく、声そのものにノイズ感が含まれているのが特徴です。
このザラつきがあることで、綺麗に整った声とはまた違った、哀愁や色気、力強さを感じる声になります。
元々の声質としてハスキーな人も多く、歌手本人の個性として強く印象に残りやすい声の一つです。
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歌が上手くなる練習方法
さて、ここからはいよいよ今まで解説してきたことを踏まえて、実際の練習方法を紹介していきます。
歌が上手くなるためには
「音程や発声の基礎を作る」
↓
「使えるテクニックを増やす」
↓
「曲を理解する」
↓
「必要なテクニックを選ぶ」
この4ステップで練習していくのがおすすめです。
【基礎①】音程を正確に取る練習と、ダイナミクスを付ける練習
まず身につけたいのが、狙った音程へ正確に声を動かす力と、声の大きさを自由に変えられる発声の土台です。
最初は歌を使わず、一つひとつの動きを単純な状態で練習していきましょう。
音程を正確に取る練習
まずはピアノなどで一音鳴らし、その音程と同じ高さの声を出してみます。
「ド」が合うようになったら、「ド→レ」「ド→ミ」「ド→ソ」のように、少しずつ音程を動かしていきましょう。
ここで確認したいのが、最終的に音が合ったかではなく、狙った音程へ最初から正確に移動できているかという部分。
例えば「ド→ミ」と歌ったとき、ミより少し低い音から入って後から合っているのであれば、音程そのものは取れていても、移動の精度はまだ高くありません。
チューナーアプリなどで実際の音程を確認しながら、「狙った場所へ一発で移動する」練習を繰り返してみてください。
ダイナミクスを付ける練習
ここでは「メッサ・ディ・ヴォーチェ」という練習をしてみましょう。
メッサ・ディ・ヴォーチェとは、一つの音程を伸ばしながら「最低ボリューム→最大ボリューム→最低ボリューム」と、音量だけを滑らかに変化させる練習です。
まずは自分が楽に出せる音程で最小ボリュームの「あ」を発声したら、音程を保ったままゆっくりと最大ボリュームまで大きくし、再び最小ボリュームまで戻してみてください。
途中で声がひっくり返ったり、途切れたりしてしまったらやり直しです。
成功したら、音程を変えてやってみましょう。
C4〜G4の「ブレイク」と呼ばれる範囲で行うのが1番難しく、その分効果も高いです。
メッサ・ディ・ヴォーチェは「世界で1番難しい練習」と呼ばれているくらい、完璧に行うのが難しい練習ですが、習得できれば曲の中で自由にダイナミクスを付けられるようになります。
【基礎②】各種テクニックを身につける練習
音程と発声の基礎ができてきたら、ビブラート・フェイク・ヒーカップ・しゃくり・こぶしなど、使えるテクニックを増やしていきましょう。
コツはただ一つ。
とにかく同じ動きを何度も反復することです。
しゃくりなら「シ→ド」、こぶしなら「ド→レ→ド」のように、最初は一つの母音だけで練習し、狙った動きを何度も繰り返します。
一回たまたまできる状態ではなく、何度やっても同じように再現できるところまで繰り返すことで、神経回路がどんどん発達していき、実際の曲の中でも使いやすくなります。
ウィスパーボイスやハスキーボイスなど、声質のバリエーションを増やしたい場合は「声真似」がオススメです。
好きな歌手の声を聞きながら、息の量・声の明るさ・ザラつきなどをできるだけ似せていくと、普段自分が使っていない声の出し方を見つけやすくなります。
色々な歌手の声を真似して、自分が出せる声質の種類を増やしていきましょう。
【基礎③】曲の世界観を分析する方法
次は、その曲の世界観をできるだけ具体的にイメージしていきます。
まず歌詞を読み、「誰が・誰に・何を伝えているのか」「Aメロからサビまで感情がどう動いているのか」を整理してみましょう。そこに演奏やコード進行の変化を重ねると、どこで空気が変わり、どの場面で感情が大きく動いているのかも見えてきます。
さらに、作詞・作曲者のインタビューや生い立ち、制作当時の出来事、タイアップ曲であれば映画やドラマ、アニメのストーリーまで確認してみてください。
こうした情報を集めることで、「この主人公はどんな表情でこの言葉を言っているのか」「この場面は静かに伝えたいのか、感情を強く出したいのか」と、曲の中の情景までイメージしやすくなります。
そのイメージが具体的になるほど、「ここは声量を抑える」「この言葉だけ声質を変える」「この語尾にはビブラートを入れる」といったテクニックの取捨選択もしやすくなります。
【応用】世界観に合わせてテクニックを選ぼう
曲の世界観を具体的にイメージできたら、そのイメージに合うテクニックを選んでいきます。
例えば、Aメロでは主人公が感情を抑えていると感じたなら、声量を小さくしたり、ウィスパーボイスを混ぜたりして静かな雰囲気を作る。
サビで感情が大きく動くのであれば、ダイナミクスを広げて、特に伝えたい言葉へしゃくりやこぶしを加える、といった選択もできます。
同じ語尾でも、真っ直ぐ伸ばすのか、ビブラートをかけるのか、フェイクを入れるのかで聞こえ方はかなり変わりますよね。
基礎②で身につけたテクニックを一つずつ当てはめながら、「この場面にはどの歌い方が一番合うのか」を実際に歌って聞き比べてみてください。
使えるテクニックが10個あったとしても、一曲の中ですべて使う必要はありません。
曲の世界観を理解し、その中から本当に必要なものを選んで使う。
ここまでできて、先ほど紹介した「技術的に上手い」と「伝えるのが上手い」が一つにつながります。
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歌が上手くなる方法に関するよくある質問
歌が上手い人にはどんな特徴がありますか?
歌が上手い人は、音程を正確に取るだけでなく、一つの音の中でも細かく音程を動かし、声量・リズム・声質まで変化させながら歌っています。
例えば、同じ「ド」を歌う場合でも、真っ直ぐ伸ばす、少し低い音から入る、途中で音程を揺らす、小さい声から徐々に大きくするといった様々な歌い方ができます。
さらに、曲の世界観に合わせて、その中から必要な歌い方を選べることも大きな特徴です。
歌が上手くなるには何から練習すればいいですか?
最初に練習したいのが、狙った音程を正確に出すことと、同じ音程のまま声量を変えることです。
例えば、ピアノの「ド」に合わせて同じ音程を出したり、「ド→ミ」のように決めた音程へ正確に移動したりします。
声量は一つの音を伸ばしながら「小さい→大きい→小さい」と変化させるメッサ・ディ・ヴォーチェなどがおすすめです。
この2つを土台にして、ビブラート・しゃくり・フェイクなどのボーカルテクニックを少しずつ増やしていきます。
ビブラートやしゃくりをたくさん使えば歌は上手く聞こえますか?
ビブラートやしゃくり、こぶし、フェイクなどは、歌に変化やアクセントを加えるためのテクニックです。
使える種類が増えるほど歌い方の選択肢も増えますが、大切なのは「どこで使うのか」です。
静かに語りかけたい場所なら声量を抑える、感情が大きく動く場所ならダイナミクスを広げる、といったように、曲の世界観に合わせてテクニックを選ぶことで歌として自然に聞こえます。
歌に感情を込めるにはどうすればいいですか?
まずは曲の世界観を具体的にイメージすることから始めます。
歌詞から「誰が・誰に・何を伝えているのか」を読み取り、演奏やコード進行の変化、作詞・作曲者の背景、タイアップ作品があればそのストーリーまで調べてみてください。
「この場面ではどんな表情なのか」「この言葉はどんな気持ちで発しているのか」までイメージできると、声量・声質・ビブラートなど、どんな歌い方を選べばいいのかも具体的になってきます。
歌の上手さは生まれつき決まっていますか?
歌の上手さが、すべて生まれつき決まっているわけではありません。
声帯の大きさや声道の長さ、元々の声質などには生まれつきの違いがありますが、音程を正確に取る力、声量を調整する力、リズム感、様々な声質や歌唱テクニックは練習によって伸ばしていくことができます。
実際に、反復練習を続けることで、発声に関わる筋肉や神経回路の連携も少しずつ洗練されていきます。
そのため、生まれ持った声の特徴を活かしながら、歌の中でできることを増やしていくことで、歌唱力は十分に高めていけます。
まとめ
歌が上手くなるためには、音程や発声を整え、使えるテクニックを増やし、その曲に合ったものを選んでいくことが大切です。
一つひとつは小さな変化でも、できることが増えるほど歌い方の選択肢も広がっていきます。
今回紹介した内容を参考に、まずは自分が気になった練習から取り入れてみてください。
曲の世界観を考えながら、「ここはどう歌おう?」と試していく時間も、歌の面白さの一つだと思います。
ぜひ、自分なりの歌い方を少しずつ見つけていってくださいね。
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