そういう人は元から才能があるんだと、諦めていませんか?
実はパワフルな歌声は努力で手に入れることができます。
諦めずに、この記事を読めながら一緒に挑戦してみましょう!
声が弱々しくなる原因
声が弱々しくなる主な原因は「息をせき止める力」の不足です。せき止める力が弱いため、余計に空気が漏れ出してしまい、常にウィスパーボイスのような音質になってしまうのです。
せき止める力が強ければ、呼気圧を上げても声帯が吹き飛ばされなくなるので、声量を上げることにも繋がります。
反対に、せき止める力を使いすぎるのが癖になっていて、強烈な喉締めを引き起こしている場合もよくあります。
弱々しい声と強烈な喉締めは、どちらも喉の機能不全がもたらす代表的な症状です。
(喉締めの治し方についてはボイトレとは?をご覧ください。)
息をせき止める「仮声帯」
息をせき止める力を付けるには「仮声帯」という器官を鍛える必要があります。仮声帯は我々の声を作り出している「声帯」の上に付いている、一対のヒダです。
声帯は上向きについているのに対し、仮声帯は下向きに付いています。
肺からの空気は下から来るので、上向きに付いている声帯は下からの空気を受け止めずらい構造になっています。
それに対して仮声帯は下向きに付いているので、肺からの空気をせき止めるのに最適な構造です。
声が弱々しい人はこの仮声帯が発声時に寄ってこないので、息がどんどん抜けてしまい、ウィスパーボイスのような声質になります。
その上、呼気圧を上げると声帯が吹き飛ばされてしまうので、思うように呼気圧を上げられず、声量も上げられないのです。
仮声帯を寄せる方法
歌を歌ったりする時に声がひっくり返ってしまった経験はないでしょうか?裏声で低音を出そうとした時や、地声で高音を出そうとした時などです。
仮声帯を寄せるには、この声のひっくり返りを利用すると良いです。
声がひっくり返るという現象は、実は仮声帯が大きく動くことによって引き起こされています。
仮声帯が突然ギュッと寄ったり、急に離れたりすると、空気の流れが突然変わることになります。
この空気の急な変化が声のひっくり返りの正体です。
このひっくり返りを意図的に起こすことによって仮声帯が寄っている状態を認識することができれば、弱々しい声はだんだん改善していきます。
意図的に声をひっくり返す方法
ひっくり返りを意図的に起こすために、まずC4〜F4の地声だと少し高いかなという音程でウィスパーボイスを出してみましょう。ウィスパーボイスというのは息が全くせき止められていない声なので、仮声帯は寄っていません。
このウィスパーボイスを、音程を変えずにどんどんボリュームを大きくしていってみてください。
すると、あるタイミングでポコンと声がひっくり返り、急にボリュームを大きくしやすい声に変化する時があるはずです。
このひっくり返ったあとの、ボリュームを大きくしやすくなった声が「仮声帯が寄った声」です。
声が弱々しい人はこのひっくり返りがなかなか起こらない場合もあるので、音程や声の出し方を色々工夫して、意図的にひっくり返りを起こせるように練習しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか!声の不具合には必ず理由があり、その理由を原因から解決していくのがボイストレーニングです。
歌を才能のせいにして諦めてしまうのは本当にもったいないことです。
夢を諦めたくない人は、是非東京のボイトレスクール「WACCA MUSIC SCHOOL」の無料体験レッスンにお越しください!
それでは!